SDNフラッシュ
NECがSDN実用化に向けてより一層「本気」の戦略を発表
NECが既存のネットワーク機器として使用しながら将来的にSDNへの移行が可能な「SDN Ready」製品を発表。成長著しいこの市場で今起きていることをウオッチ!
ソフトウェアでネットワークを制御するSDN(Software Defined Networking)。SDNフラッシュでは、SDNにまつわる製品・サービスの情報や、SDNを取り巻く内外の動向を追っていきます。今回は、SDN市場の本格化に向けたNECの新たな製品とサービス展開についての発表をはじめ、5つのトピックに注目しました。
市場本格化に向けNECが新たなSDN戦略を発表
NECは2014年8月27日、同社のSDN強化戦略を発表。企業や官公庁向けに、従来技術のネットワークからSDNへ段階的に移行できるようにした「SDN Ready」製品を提供していくことを発表した。具体的な製品としては、同社のWANアクセスルータ「UNIVERGE IX」シリーズの新製品として「IX2207」(9万8000円、価格は全て税別)を発売。また、既存製品も「IX3110」(79万8000円)、「IX2215」(11万8000円)、「IX2105」(8万1000円)にSDNへの移行に必要な機能を盛り込み、2014年9月中に順次出荷する。同月以前に発売した製品についても、ファームウェアの無料アップデートでSDN対応にできるという。また、LANスイッチ「UNIVERGE QX」シリーズもSDN対応。コントローラーを追加購入するだけで、ユーザーの最適なタイミングでSDNへ移行できる。この他、大規模なデータセンター事業者向けに、既存ネットワーク資産を生かして大規模な仮想ネットワークを構築できるオーバーレイ方式に対応したソフトウェア製品「UNIVERGE PF6700」(505万円~)の販売を開始。また、既存のネットワーク環境とSDNが混在したネットワークを統合管理するサービスとコンサルティングサービスの提供を開始するなど、SDNへの取り組みを一層強化していく考えだ(発表:NEC<2014年8月27日>)。
IDC、国内企業のSDIに対する意識調査結果を発表
IDC Japanは「2014年 国内インフラストラクチャソリューション市場 ユーザーニーズ動向調査:Software-Defined Infrastructureの可能性を探る」の調査結果を発表。2014年7月に実施し、515社から有効回答を得たこの調査によると、企業/組織のIT部門の14.6%が「SDI(※)を実現したい」と回答。「概念には共感できるが、実現できるかどうかはまだ分からない」が28.5%、「概念には共感できるが、実現は非常に難しいと思う」が26.6%と続き、半数以上がSDIの概念に共感している一方、実現の見込みには懐疑的な姿勢が目立った。SDIを実現したい、あるいはSDIの概念に共感している企業がSDIの実現で期待することとしては「ITインフラに掛かるコストを大幅に削減できる」が49.6%でトップ。「自律的な運用によってIT管理者の人数を大幅に削減できる」が41.2%、「拡張性/柔軟性が非常に高くなり、多種多様なアプリケーションが稼働できる」が32.3%、「さまざまなクラウドサービスと連携して一元管理することができる」が26.7%と続いた(発表:IDC Japan<2014年9月11日>)。
※ SDI:サーバ、ストレージ、ネットワークのコンピューティングリソースを最適に活用できるようソフトウェアでコントロールし、ITインフラ全体の運用管理を自動化するためのアーキテクチャ。SDNを内包する。
日立システムズ、複雑化したネットワークを可視化するSDN管理サービスを販売開始
日立システムズは、大規模な多拠点ネットワークを管理する企業に向け、ソフトウェアによるネットワークの構成管理、設定、制御を実現してネットワークの可視化と運用効率向上を支援する「SDN管理サービス」を開始した。米Anuta NetworksのSDN管理ソフトウェア製品「Anuta NCX」を活用し、既存のネットワーク設備が稼働している環境において、仮想サーバ上の仮想スイッチも含め、構成を可視化。GUIによる管理・制御を実現する。ネットワーク機器は、OpenFlow/非OpenFlow製品のいずれにも対応し、新たにネットワーク機器を入れ替える必要はないという(発表:日立システムズ<2014年8月22日>)。
NEC、SDNで構築したネットワークを高速で検証可能に
NECは、SDNで構築したネットワークを高速に動作検証するソフトウェア技術を開発。従来のSDN検証技術と比較して約10倍のスピードを実現し、ネットワーク構築に要する作業時間を低減する。従来型のネットワークは通信経路が固定されているため、経路に沿った通信試験を行って動作を検証することが一般的だった。しかし、SDNで構成されたネットワークは、ソフトウェアで通信経路が自動制御されることから、通信経路の変化を考慮して検証を行う必要があり、動作検証に多くの時間を要するという課題があった(発表:NEC<2014年9月11日>)。
イクシア、モバイルネットワークにおけるNFV移行を支援
ネットワークテスト機器メーカーの米Ixiaは、大規模で実環境に近いトラフィックを生成し、「モバイル通信網におけるネットワーク機能仮想化(NFV: Network Functions Virtualization)」の性能や品質を検証するサービスを発表。仮想化したネットワーク機能の挙動をエミュレートし、実環境に近いトラフィックで検証する機能を提供し、モバイル通信事業者がどのネットワーク機能をどう仮想化するか判断することを支援する。モバイル通信事業者が自社の新サービスの導入を迅速化したり、ネットワーク管理の簡略化でサービス提供コストを削減したりすることに役立つという(発表:イクシアコミュニケーションズ<2014年9月9日>)。
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