実用段階にきたSSD
SSDはHDDよりも高くて速いはウソ? SSDをめぐる5つの誤解(2/2 ページ)
SSDが高性能HDDを市場の片隅に追いやる一方で、大容量で性能の劣る(7200rpm)HDDは、アクティブアーカイブ、バックアップ、オンライン解析処理、ビッグデータ/ビッグデータ処理、コンプライアンスなどの二次的ストレージ用途で人気が高まっている。こうした用途でフラッシュベースのSSDはHDDに対抗できるのだろうか。多くのIT専門家は「それは難しい」と答えるだろう。その通りかもしれない。
現在、市場に出回っているHDDの最大容量は8Tバイトで、フォームファクターは3.5インチだ。一方、2015年夏に出荷されたリードオプティマイズド(読み出し最適化)型SSDの最大容量も8Tバイトで、フォームファクターは2.5インチ。取得コストで比較すれば、HDDの方が10倍有利である。だが、消費電力、冷却、ラックスペース、フロアスペース、重量、保守性などに関してはSSDに優位性がある。さらに重複排除と圧縮技術をSSDで利用した場合、TCOのコストカーブはSSD優位側に大きくシフトする(※)つまり「SSDはHDDよりもはるかにコストが高い」というのは間違いだ。「HDDよりもコストが高いのか」という問いに対する答えは、HDDよりも高い場合もあれば、低い場合もあるということだ。
※ 現時点で重複排除と圧縮は外付けアレイの機能である。将来はSoftware-Defined Data Center(SDDC)の機能の一部になる見込み。
誤解その4:ハイパーコンバージドシステムはオールフラッシュにできない
この誤解は、初期のハイパーコンバージドシステムがオールフラッシュSSD構成をサポートしなかったことに起因する(コンバージド:垂直統合型)。だが「VMware vSphere」と「VMware Virtual SAN(VSAN)2.0」のリリースで事情が変わった。米VMwareの最新のソフトウェアをベースとしたハイパーコンバージドインフラは、オールフラッシュSSD構成をサポートする。実際、米Dellは現在、オールフラッシュ型ハイパーコンバージドシステムを販売している。
誤解その5:フラッシュSSDはHDDより高速である
「SSDはHDDよりも高速なのか」とITプロフェッショナルに質問すれば、大抵は「そうだ」という答えが返ってくるだろう。確かにSSDは、大多数のユースケースにおいてHDDよりも高速だ。だが特殊な状況においては、これが当てはまらないことがある。SSDはほとんど全ての場合において、HDDよりも低い遅延で高いランダムIOPSを提供する。ただし、フラッシュへの書き込み寿命が近づいている場合は例外だ。SSDはHDDよりも高速だという主張が当てはまらないケースはもう1つある。HDDが得意とするシーケンシャル読み出し/書き込みである。この処理に関してはSSDとHDDの性能差はごくわずかだ。
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