その価値は最高級か、それとも不当か
徹底レビュー:息をのむハイスペック「VAIO Zフリップモデル」は2-in-1の決定版か?(2/5 ページ)
ディスプレイ
VAIO Zフリップモデルのディスプレイは13.3インチで、解像度は2560×1440ピクセルだ。この仕様により、映画のような16:9のアスペクト比と約221ppiの画素密度を実現している。Microsoftの「Surface Pro 4」やSamsung Electronicsの「Galaxy TabPro S」のアスペクト比はより正方形に近い3:2で、こちらの方が好まれる。というのも、このアスペクト比の方が、スプレッドシートなどの生産的なタスクの作業でより大きいスペースを確保できるためである。だが、VAIO Zのディスプレイが洗練されているのは紛れもない事実だ。映画に近いアスペクト比で見る映画や動画は息を飲むほど美しい。
Surface Pro 4のディスプレイはVAIO Zより小さいが、画素密度は高い。また、Galaxy TabPro Sは、Samsung製有機ELディスプレイ「Super AMOLED」パネルを搭載している。ただし、どちらもVAIO Zを圧倒するほどではない。VAIO Zでは、画像は鮮明に表示され、色彩は非常に鮮やかだ。視野角も広く、最大にした画面の明るさも十分だ。ただし、VAIO Zフリップモデルは反射パネルを採用しているため、一部のハイエンドな競合製品と比較してグレアが問題になっている。
VAIO Zフリップモデルのタッチ判定は正確で、同時に10箇所のタッチまで対応している。VAIOはこのディスプレイが「衝撃耐性強化ガラス製」だとうたっている。だが、TechTargetは、乱暴な扱いへの耐性を調べるためにVAIO Zフリップモデルを落下させるテストをしていない。全体の構造品質から考えれば、VAIO Zのディスプレイパネルは何度か落としても粉々になることはないだろう。
一方、VAIO Zフリップモデルの底面に備え付けられたスピーカーは、同じクラスの他製品と比べて低水準だ。個人的に使うには十分だが、スピーカーのサイズは小さく、取り付け場所から出力音には限界がある。タブレットモードとノートPCモードのどちらを使用している場合も、スピーカーから出力される音はユーザーに直接届かない。直接スピーカーに耳を当てて聞いてみると、高音は安っぽい感じで、低音はほとんど聞こえないというありさまだ。ただし、これはVAIO Zフリップモデルに限った話ではない。2-in-1デバイス購入の判断基準にスピーカーを入れるぐらいなら、コイントスで判断した方がましだろう。
ボタンと端子
VAIO Zフリップモデルは、さまざまな種類の端子とボタンを搭載している。その中には、下記がある。
- フルサイズの給電機能付きUSB 3.0
- フルサイズの標準USB3.0
- フルサイズのHDMI
- フルサイズのSDカードリーダー
- ACアダプター入力端子
- 小さな電源ボタン
- タブレットモード専用の音量ボタン
- デュアルオーディオジャック
また、タブレットモードのため、ディスプレイに物理的なWindowsキーが配置されている。さらに、ACアダプターに充電用のフルサイズUSBがもう1つある。この追加のUSBはTechTargetで好評を博している。ACアダプターがVAIO Zとスマートフォンの両方を充電できることを知ったら、よく旅行をする人も同じように感じるだろう。
VAIO Zフリップモデルには、HDMIからVGAへの変換アダプターも付属されている。VGAモニターが広く普及していることを考えると、これは非常に便利な機能だ。
VAIO Zフリップモデルは全体的に手堅い装備になっているが、1つだけ明らかに欠けているものがある。百歩譲ってイーサネットジャックや「Thunderbolt」端子「DisplayPort」入力端子がないことには目をつぶろう。だが、「USB Type-C」入力端子は用意されて然るべきだっただろう。実際、USB Type-C入力端子は同じクラスのデバイス全てに求められる。それから、電源ボタンは小さすぎるため見つけるのが困難で、目で確認しながらでないと押すのも難しい。
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