業務課題から考えるデスクトップ仮想化 徹底解説【最終回】
Horizon 7、XenDesktop 7.8、MS VDI、注目の新機能をピックアップ(1/2 ページ)
主要デスクトップ仮想化製品の「VMware Horizon 7」「Citrix XenDesktop 7.8」、そしてサーバOS「Windows Server 2016」のデスクトップ仮想化機能について最新情報をまとめた。
最終回では、主要なデスクトップ仮想化製品である「VMware Horizon 7」(以下、Horizon 7)、「Citrix XenDesktop 7.8」(以下、XenDesktop 7.8)、サーバOS「Windows Server 2016」のデスクトップ仮想化機能について、新機能や機能強化の情報をまとめて紹介する。
VMware Horizon 7
VMwareはHorizon 7で、幾つかの新機能や新しい接続プロトコルを発表した。その中から特筆すべき機能の特徴を紹介する。
ジャストインタイムデスクトップ
新たに追加した「ジャストインタイムデスクトップ」は、ユーザーイメージを管理する「View Composer」機能を利用せずに仮想デスクトップのプロビジョニングを実現する機能だ。サーバ仮想化製品「VMware vSphere」が備える仮想マシンの高速複製技術「Instant Clone」を利用し、高速なプロビジョニングを実現した。この機能によって運用コストの削減が期待できる。
スマートポリシー
ユーザー環境を統合管理する「VMware User Environment Manager」(UEM)と連係することで、特定の条件でのポリシーを簡単に設定できるようにする「スマートポリシー」機能を追加した。UEMはWindows設定とアプリケーションの設定を管理する製品で、端末や場所ごとにポリシー設定を柔軟に変更することができる。
App Volumes
単体製品としても提供する「VMware App Volumes」は、アプリケーションをコンテナ管理し、ユーザー単位、グループ単位、コンピュータ単位で設定した仮想ボリュームを仮想デスクトップに接続する。仮想デスクトップの構成要素をアプリケーション配信のための領域「App Stack」とユーザー領域「Writable Volume」の2種類に分割配置することによって、OSとアプリケーションを切り離して運用することが可能となる。
Horizon 7ではApp Volumes 3.0となった。詳細な説明は省くが、マスターOSの柔軟な設計や、大規模環境での仮想デスクトップ集約を支援する機能を追加。運用コストの削減に役立つだろう。
Blast Extreme
Horizon 7は、動画圧縮規格「H.264」を採用した映像の処理を可能にする「Blast Extreme」プロトコルを導入し、H.264対応の接続クライアントではクライアント側の動画再生性能が向上した。ユーザー側では従来の画面転送プロトコル「PCoIP」とBlast Extremeの使い分けも可能となり、ユーザーにとってはより高い操作性が期待できる。
GPU仮想化
Blast ExtremeはNVIDIAの仮想GPU技術「NVIDIA GRID」を利用でき、フレームレートの向上や描写速度の遅延改善を実現した。
またIntelのCPU「Intel Xeon Processor E3」が、「vDGA」(Virtual Dedicated Graphics Acceleration)をサポートし、「AMD Multiuser GPU」もvDGAへのサポートを追加したことで、GPUを利用するアプリケーションでの高速処理が可能となった。CADユーザーや3D CG(3次元コンピュータグラフィックス)ユーザーにとってデスクトップ仮想化の利用拡大が期待できる。
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Citrix XenDesktop 7.8
Citrix Systemsは、XenDesktop 7.8で幾つかの新機能を発表した。一部の機能の特徴を紹介する。
HDX Realtime Optimization Pack
デスクトップ仮想化環境でMicrosoftのユニファイドコミュニケーション(UC)システム「Skype for Business」を配信可能にする機能「HDX Realtime Optimization Pack」を追加した。この機能は、「Citrix XenDesktop」のVDI(仮想デスクトップインフラ)方式だけでなく、アプリケーション仮想化製品「Citrix XenApp」のSBC方式(サーバでアプリケーションを稼働させる方式)でも利用でき、デスクトップ仮想化環境でのコミュニケーションツール利用拡大が期待できる。
AppDisk
OSとアプリケーションのマスターイメージを分割管理することによって、OSとアプリケーションを切り離した運用を可能にする機能「AppDisk」を追加した。ハイパーバイザーは「Citrix XenServer」だけでなくVMware vSphereにも対応。AppDiskによって大規模環境でのマスターOSの集約が可能になり、運用コストの削減が期待できる。
Session Recording
「Session Recording」という、ユーザーが利用している画面を録画する機能を追加した。これによってユーザーが仮想デスクトップの利用中に遭遇した問題解決の時間短縮や監査証跡が可能になった。
Framehawk
メモリフットプリントの削減やCPU効率の向上を果たす「Framehawk」機能によって、ネットワークが悪い状況でも高いパフォーマンスで仮想デスクトップを利用できるようになった。またWindows 7/8環境ではクライアント端末側のGPUを使う技術「HDX 3D Pro」の利用が可能で、GPUを利用するアプリケーションにおいてもユーザーの操作性向上が期待できるようになった。
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