Chromebookでの利用も広がるVDI
「Raspberry Pi」を理想の仮想デスクトップ端末に、そのサイズを超えたメリットとは(1/2 ページ)
VDIで使用されることが多い安価なクライアント端末のメリットは、コスト削減にとどまらない。「Raspberry Pi」のような端末では、セキュリティも強化でき、エンドポイント管理が容易になる。
仮想デスクトップインフラ(VDI)を使うメリットの1つは、「Raspberry Pi」「Google Chromebook」のような安価なシンクライアントでさえも、従来型のPCに比べて安全性や管理性が向上する点にある。
VDI用のクライアント端末には、例えばファットクライアントやタブレットなど多数の選択肢があり、それぞれにメリット/デメリットがある。だが多くの組織では、シンクライアントやゼロクライアントといった低価格のクライアント端末でVDI導入を実現しているといえる。
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Chromebookの使い道
シンクライアント/ゼロクライアントを使用したVDIの事例
- 困難を乗り越えて7カ所の病院にVDIを導入した米陸軍
- TCO削減で9億4000万の投資を回収した 和歌山県のシンクライアント導入事例
- PCでのOA環境を「仮想デスクトップ」へ。三菱東京UFJ銀行VDIシステムの全容
VDI最新トレンド
VDIで低価格のクライアント端末を使うメリットは明らかだ。値段が安ければ、ハードウェア取得と入れ替えのコストを抑えられるのだ。最も安いもので、149ドルで調達できるChromebookや、50ドル以下で販売されている「Raspberry Pi」のような安価なデバイスを使うメリットも否定できない。だが組織にとってはセキュリティ強化や管理性の向上といった他のメリットも同様に魅力的だ。
エンドポイント管理の簡略化
低価格端末は、組織のエンドポント管理負担を大幅に軽減し得る。たとえVDIであっても、会社のネットワークに接続するデバイスに対しては、管理を徹底させる必要がある。ユーザーが使うデバイスの種類によってではあるが、パッチの適用、ウイルス対策ソフトウェアの更新、定期的なソフトウェアの在庫管理、セキュリティ監査などの管理を要する。こうしたメンテナンス作業には、労力だけでなく必要なソフトウェアのコストも掛かり、VDIのメリットが帳消しになりかねない。
対照的に、Chromebookなど低価格のシンクライアントは、デバイス管理を自動化できる。例えばChromebookの場合、IT部門が介入しなくても、ユーザーが起動すると自動的にインターネットに接続して「ChromeOS」の最新版をダウンロードする。
仮想デスクトップのセキュリティ対策
IT部門がどのような手段を講じようと、エンドユーザーがデバイスをセキュリティリスクにさらすのはほぼ確実だ。VDIのセキュリティ計画のほとんどは、仮想デスクトップとバックエンドインフラに重点を置くからだ。だが、クライアント端末がVDIセッション外からのキーロガーに感染していることも珍しくなく、仮想デスクトップでの行動を追跡される可能性もある。たとえユーザーが孤立した仮想デスクトップ内で作業していたとしても、エンドポイント端末上のマルウェアではキーボードの入力内容を記録している。
現代のマルウェアのほとんどはWindowsかMac OSを狙う。ChromebookにインストールされたChromeOSのように、無名であることを通じてセキュリティを実現するOSもある。言い換えれば、ChromeOSは他のOSに比べて人気が低いので、同OSを狙うマルウェアは少ない。
Chromebookはまた、Verified Bootを実行するので、その点でセキュリティレベルはWindowsマシンに匹敵する。同OSではブートの際に整合性をチェックして、システムファイルがどれも改ざんされていないことを確認する。このチェックでもし改ざんが検出されれば、OSは初期状態に戻る。
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