「低価格VDIクライアント」に最適
格安PC「Chromebox」の意外な不満、“Skype使えない問題”はこう解決できる(1/2 ページ)
VDIの導入に際しては適切なクライアントデバイスを選ぶことが重要だ。Googleの「Chromebox」を利用すれば、コスト削減と管理の簡素化の双方を実現できる可能性がある。
VDI(仮想デスクトップインフラ)のパフォーマンスを犠牲にすることなく経費を削減する方法の1つが、Googleの「Chromebox」などの低価格クライアントデバイスを利用することだ。
Chromeboxは、基本的にはGoogleの低価格デバイス「Chromebook」のデスクトップバージョンだ。両者の違いは、ChromebookがノートPC型であるのに対し、Chromeboxは小型のデスクトップPCの形態を取る点だ。後者のフォームファクター(形状、仕様)を「ネットトップ」と呼ぶこともある。
両端末とも「Chrome OS」で動作する。いずれも米国では200ドル以下のモデルがあり、VDI環境を安価に構築できる。ChromeboxはASUS、Samsung Electronics、Dellなどのハードウェアベンダーが提供しており、全般的に従来型のデスクトップPCよりも低価格だ。
併せて読みたいお勧め記事
「Raspberry Pi」こそ格安VDIクライアントの本命?
- 「Raspberry Pi」を理想の仮想デスクトップ端末に、そのサイズを超えたメリットとは
- 「Raspberry Pi」の“35ドル”仮想デスクトップ、実機テストで分かった実力とは
- 「Raspberry Pi」搭載端末が1万円以下、CitrixのVDIクライアントは買いか
学校がChromebookに注目
Chromeboxを使う2つのメリット
VDIクライアントとしてChromeboxを利用するメリットは2つある。取得コストが低いこと、そしてIT部門の管理負担が軽減することだ。ほどんどのChromeboxの価格は300ドル前後だが、搭載する機能の多寡に応じた廉価版や高価格版のモデルもある。この価格にはキーボード、マウス、モニターは含まない。
Chromeboxが安価だということは、ハードウェアレベルの修理で悩まなくても済むかもしれない、ということだ。Chromeboxが故障したら、問題を特定してハードウェアを修理するよりも、新しいものに交換した方が安上がりになる可能性がある。
セルフメンテナンス機能を備える点も、Chromeboxの利点だ。Chrome OSは、超軽量型のLinuxカーネルを採用した非常に軽量なOSだ。基本的にローカルアプリケーションよりもWebアプリケーション向けに設計されている。軽量ゆえに信頼性も高い。
自動アップデートとアプリケーションのサポート
Googleは最新のセキュリティパッチなどのアップデートをChromeboxへ自動配信し、Chrome OSを常にセキュアで最新の状態に維持する。さらにChrome OSの「ベリファイドブート」という特殊なブートプロセスを実行することで、デバイスのセキュリティを高めている。ベリファイドブートは、エンドユーザーがChrome OSデバイスを起動するたびにOSの健全性をチェックし、OSが正しく機能しているかどうか判断する。OSに改変の痕跡が見つかればChrome OSが自動的に修正するので、ヘルプデスクのスタッフのサポートを必要としない。
Chromeboxは一般的なコンピューティング用途には向いていない。インターネット通話/チャットの「Skype」をはじめとする人気アプリケーションが利用できないからだ(Webブラウザで利用できる「Skype for Web」のβ版が提供中だが、Chrome OSデバイスでの音声/映像通話はサポート対象外)。だが社内の全てのアプリケーションをVDI経由で配信するのであれば、Chromeboxでのアプリケーションのサポート状況は問題にならない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
技術文書・技術解説
[Jamf Japan 合同会社] MDMだけでモバイルセキュリティは十分? 不足する対策を16項目でチェック -
事例
[Wrike Japan 株式会社] 世界的な家電メーカーが実践する「クリエイティブプロセス効率化」の方法とは? -
事例
[Wrike Japan 株式会社] 世界的テクノロジー企業に学ぶ、プロセス標準化とプロジェクト納品自動化の秘訣 -
事例
[Wrike Japan 株式会社] ソニー・ピクチャーズ テレビジョンに学ぶ、次世代サービスデリバリーのヒント -
事例
[Wrike Japan 株式会社] ソミック石川に学ぶ、ICT浸透後に直面した「工数管理」の課題と解決策
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Copilot」はなぜ放置される? “議事録要約止まり”を脱する処方箋
-
2
脱VMwareの前提が崩れる BroadcomのVDDK公開停止で確認すべき点
-
3
Oracle巨大ITプロジェクトはなぜつまずいたのか 8年で導入1割、追加で170億ドル
-
4
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
5
「Microsoft一択」で本当にいいのか 知らぬ間にライセンス費用が膨らむ真相
-
6
【基本情報技術者試験】「デュプレックスシステム」と「デュアルシステム」の違いは?
-
7
ANAが専用回線から移行した「NaaS」の全貌 ネットワーク準備が数カ月から数週間に
-
8
VBAマクロ“原則ブロック”後に「Office」でマクロを実行する方法
-
9
「プログラマー不要論」にThe Linux Foundationが示した答え
-
10
Qlik Senseを使った教育機関の予測分析は現場に何をもたらしたか
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
マンガで解説:「ゼロトラスト」「SASE」の必要性とメリット
-
2
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
3
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
4
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
5
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
6
国税庁の次世代基幹システム「KSK2」稼働開始に向けて、対応すべき変更点とは?
-
7
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
8
ドラマで分かる、標的型攻撃メールの被害を受ける企業と回避できる企業の分岐点
-
9
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
10
少額減価償却資産が40万円未満へ拡大、令和8年度税制改正で押さえるべき変更点
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー