新しいトレンドの影響力とは
第3次“AI”ブームは本物か、新しく台頭する4つのデータ分析トレンドとは(1/2 ページ)
第3次人工知能(AI)ブームが到来し、再びAIが注目を浴びている。そして、AIとビッグデータにより、新しいトレンドが生まれつつある。
ビッグデータと人工知能(AI)は世界に驚くような形で影響を及ぼす。既に影響は出始めており、その中には当然ながら、自分たちのデータセンターも含まれる。
AIという用語が復活している。私はAIを、機械学習を含む大きく包括的な存在として、そして同時に思考もほのめかす存在として解釈している。
AIという用語を使うとIT要素だけでなく突如として感情的要素が大きく変わり、例えば「ターミネーター」が登場する。一方機械学習は、ある意味で安心して話ができる。こちらは単なる応用数学で、例えば確立された可能性、線形代数、微分方程式を網羅する。だが幅が広がった現在のAIは、強化され自動化された視覚や音声、推論能力などを持つ人間性の提供へと向かいつつある。
本稿は、ビッグデータとAIで台頭しつつある注目すべきトレンドについて以下に解説する。こうしたトレンドは予想よりも早く自分たちのデータセンターに影響を及ぼすかもしれない。
Apache Sparkの存在
ビッグデータ分析基盤「Apache Spark」は、レイテンシに敏感なビッグデータ作業用のベーシックなプログラミングモデル「MapReduce」を、インメモリのリアルタイムクエリおよび高速機械学習へと大幅に入れ替えつつある。なじみがあり、分析に優しいデータ構造と言語によって、Apache Sparkは多くのハッカーの手に届く範囲にもたらしてくれる。
Apache Sparkはまだ完全に出来上がってはいない。だがApache Sparkのバージョン2は2016年半ばにリリースされたばかりで、急速に確実性を強めつつある。そうした中にあっても動きの速いエコシステムや、分散ストリーム処理プラットフォーム「Apache Flink」のような「次の大きな波」が既に頭角を現している。
自分にもできるデータ分析
数年前までビッグデータやAIのためには博士課程級のデータサイエンティストが必要だった。そこで創造性にあふれる複数の新興企業は、スプレッドシートを中心に使っているビジネスインテリジェンスアナリストがビッグデータに直接アクセスできるようにしようと試みた。
現在は、Apache Sparkと同様、ビッグデータ分析が平均的なエンジニアやプログラマーなどの技術者にも手の届くものになったと実感している。平均的なIT担当者は、それでもある程度真剣に学習する必要はあるかもしれないが、多大な組織的価値の創出という偉大な成功を成し遂げ得る。言い換えれば、優秀な非データサイエンティストは大規模なリアルタイムのデータフローにおいて、機会学習で非常に生産的になれる大きな分野が存在し、拡大している。一方Apache Sparkのようなプラットフォームでは「Python」や「R」のような高度なプログラミング言語を通じてビッグデータにアクセスしやすくなっている。
さらに簡単なアプローチも浮上しつつあり、ポイント&クリック方式やドラッグ&ドロップ方式のビッグデータ分析製品がDataikuやCaskといった企業から提供されている。ビッグデータとAIの目標を達成するためには依然としてETL(Extract/Transform/Load、抽出、加工、書き出し)の概念や、機械学習とは何で何ができるのかを理解しなければならない。だがMapReduceで低レベルの線形代数をプログラミングする必要はもうなくなった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Excel至上主義」の終わらせ方 丸2日の手作業地獄から情シスと現場を救うには
-
2
取手市がVDIと決別した理由 更改費用「4倍超」を約1.7倍に圧縮
-
3
「Microsoft 365のセキュリティ運用」に関するアンケート
-
4
急増する「AIはこう言ってる」マン 判断を狂わせる「AI忖度」を防ぐには?
-
5
221人調査で分かった「情シス最大のストレス」は?
-
6
「Salesforceのテスト自動化ツール」に関するアンケート
-
7
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
8
IT製品の導入に関するアンケート「サーバ&ストレージ」編
-
9
「AI時代の統合基盤・エンタープライズAI管理」に関するアンケート
-
10
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
年収2000万「クラウドセキュリティのプロ」になれる資格とは
-
2
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
3
Windows Updateの通信集中で回線が逼迫、ネットワーク刷新事例に学ぶ解決策
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
標的型攻撃メールを見破るには? サンプル文面を例に傾向を解説
-
8
商用利用の安全性を確保し大量のコンテンツを高速で生成する、AI活用の秘訣
-
9
マンガで解説、1日で生成AI環境を構築できるワークショップの中身とは?
-
10
Dark AIが台頭する時代の新発想、「より高度なAIで対抗する」具体的方法とは?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー