UEM選定で重視すべき6つのポイント【後編】
UEMの比較ポイント「アプリケーション管理」「IAM」とは?
「統合エンドポイント管理」(UEM)は「モバイルデバイス管理」(MDM)や「モバイルアプリケーション管理」(MAM)など各種機能を内包しており、特徴を見極めるのは容易ではない。選定ポイントは。
前編「統合エンドポイント管理(UEM)を『対応OS』『セキュリティ』で比較するコツ」に続く後編となる本稿は、「統合エンドポイント管理」(UEM)製品を比較検討する際に確認すべき6つのポイントのうち、残る4つについて取り上げる。以下の主要なUEM製品10点を参考にした。
- VMware Workspace ONE UEM Powered by AirWatch(VMware)
- IBM MaaS360 with Watson(IBM)
- Microsoft Intune(Microsoft)
- MobileIronエンタープライズモビリティ管理(MobileIron)
- BlackBerry Unified Endpoint Manager(BlackBerry)
- Sophos Mobile(Sophos)
- Citrix Endpoint Management(Citrix Systems)
- SureMDM(42Gears Mobility Systems)
- Desktop Central(ZohoのManageEngine部門)
- Unified Endpoint Manager(Ivanti Software)
ポイント3.デバイスの管理とライフサイクル
UEM製品は多種多様な管理タスクを実行できなければならない。BYOD(私物端末の業務利用)環境では特にそうだが、企業のセキュリティにはデバイス管理が重要になるためだ。PCからIoT(モノのインターネット)デバイスまで、幅広いデバイスの管理が求められる。
中にはMicrosoftの「Windows 7」や「Windows 8.1」など、レガシーOSを実行するデバイスを管理できないUEM製品もある点に注意が必要だ。ほとんどのUEM製品はウェアラブルデバイスの管理に苦労しており、管理対象のデバイスによっては機能が限定されることがある。IT製品購入担当者はUEM製品に、単一の窓口として機能する優れたダッシュボードが用意されているかどうかも確認すべきだ。
ポイント4.アプリケーションとソフトウェアの管理
IT担当者はエンドユーザーのために、事前に承認したアプリケーションをダウンロードして適用できる、安全かつ管理された企業向けアプリケーションのカタログやリポジトリを用意しなければならない。必須アプリケーションを強制的にインストールする機能も不可欠だ。ただし作業上の衝突を避けるため、エンドユーザーがインストール日時を選べることも必要だ。IT担当者が問題やパフォーマンスの傾向を調査して必要な修正を加えるために、分析やレポート機能も必要になる。
一部のUEM製品に搭載されている注目すべき機能に、Microsoftのオフィススイート「Office 365」との連携機能がある。ただし注意点として、UEM製品によっては操作性が変わる可能性がある。例えばBlackBerry Unified Endpoint Managerは「Microsoft Excel」「Microsoft Word」「Microsoft PowerPoint」のドキュメントをBlackberryの独自クライアントアプリケーションで読み込めるようにする。実際にはBlackBerryの独自暗いなとアプリケーションで作業していても、エンドユーザーにはMicrosoftのアプリケーションで編集しているように見える可能性がある。
ポイント5.導入と登録
デバイスの導入は、各デバイスの標準の仕組みで対処することが一般的だ。例としてMicrosoftが「Windows 10」向けに用意している「Microsoft Deployment Toolkit」が挙げられる。IT担当者は、IT部門が全く、あるいはほとんど介入することなく、エンドユーザーがUEM製品にデバイスを接続し、自動的に登録できるようにすべきだ。同様にUEM製品には安全にエンドユーザーを登録して、必要に応じてアプリケーションを一括導入できることが求められる。
リモートサポートという追加機能もあるが、こうした機能を搭載していたり宣伝したりしているUEMベンダーは限られる。リモートサポートがあれば、IT部門はデバイスに接続して問題を解決できるようになる。
ポイント6.IDおよびアクセス管理(IAM)
IDおよびアクセス管理(IAM)は、有効なアカウント、パスワード、セキュリティのポリシーに基づいてエンドユーザーやデバイスのアクセスを制御する。全てのUEM製品が独自のIAM機能を用意しているわけではない。Microsoftの「Active Directory」(AD)など、サードパーティー製品を活用するUEM製品もある。
注目すべき機能は、デバイス認証をはじめとするパスワード不要の認証だ。この仕組みでシングルサインオン(SSO)を可能にすると、エンドユーザーの生産性を上げるのに役立つ可能性がある。エンドユーザーがデバイス利用時の認証のために複数の手順を踏むことなく、直接作業に取り掛かることができるためだ。
組織がレガシーWindowsデバイスに大規模に投資している場合は、選んだUEM製品がこれらのレガシーデバイスの管理に使えるかどうかを確認しなければならない。ADだけでなく、ServiceNowの同名サービスのような企業向け製品/サービスを利用中の場合、UEM製品にこれらの製品/サービスと連携するためのインタフェースが備わっているかどうかを確認する必要もある。IAM機能を提供する別の製品を組み込んでいたり、サードパーティー製品と連携したりしているUEM製品もある。
適切なUEM製品選びは、関係するOSやセキュリティ要件、デバイスの種類、現在のアプリケーション/インフラによって大きく変わってくる。IoTデバイス、ウェアラブルデバイス、従業員の私物デバイスの業務利用を視野に入れている場合は特にそうだ。
主にMicrosoft製品を利用している企業の場合、UEM製品の導入に必要なコンポーネントが既に導入されている可能性もある。一から始めるよりも、過去に「モバイルデバイス管理」(MDM)や「モバイルアプリケーション管理」(MAM)、モバイルコンテンツ管理を導入したときに配置したコンポーネントを確認し、これらのコンポーネントを活用することを考える必要がある。
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UEM選定で重視すべき6つのポイント
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