UEM選定で重視すべき6つのポイント【前編】
統合エンドポイント管理(UEM)を「対応OS」「セキュリティ」で比較するコツ
「統合エンドポイント管理」(UEM)の選定時には6つの機能に注目すると、製品の特徴を見極めるのに役立つ。前編となる本稿は、6つの選定ポイントのうち2つを紹介する。
ここ10年で企業のスマートフォン導入が一般的になり、市場にはモバイルデバイスを管理するさまざまな製品が登場している。中でも新しい製品分野の一つが、幅広いデバイスを管理できる「統合エンドポイント管理」(UEM)製品だ。「モバイルデバイス管理」(MDM)製品の管理対象は基本的にはモバイルデバイスに限られるため、IT担当者は企業内の全デバイスを管理するために複数のツールを使わざるを得なかった。そこでUEM製品の出番となる。
問題なのは、モバイルデバイスを管理する製品分野が、長きにわたって非常に複雑な足跡をたどってきたことだ。管理対象によってMDM、「モバイルアプリケーション管理」(MAM)、「モバイルコンテンツ管理」(MCM)などがあり、さらにそれらを包含した「エンタープライズモビリティ管理」(EMM)などさまざまな製品分野がある。一方から他方へとアップグレードする単純な道を歩んできたわけではない。製品分野間の違いを踏まえた上でUEM製品の導入を決めたとしても、各UEM製品を比較し、どれを使うべきかを判断するのは簡単なことではない。
企業のIT製品購入担当者は、購入予定のUEM製品に何を求めているかを正確に把握し、メリットを生かせるようにする必要がある。主なUEM製品を以下に示す。
- VMware Workspace ONE UEM Powered by AirWatch(VMware)
- IBM MaaS360 with Watson(IBM)
- Microsoft Intune(Microsoft)
- MobileIronエンタープライズモビリティ管理(MobileIron)
- BlackBerry Unified Endpoint Manager(BlackBerry)
- Sophos Mobile(Sophos)
- Citrix Endpoint Management(Citrix Systems)
- SureMDM(42Gears Mobility Systems)
- Desktop Central(ZohoのManageEngine部門)
- Unified Endpoint Manager(Ivanti Software)
UEMの機能とベンダーの比較
UEM製品の機能は次の6つのカテゴリに分類できる。前編となる本稿では1と2のポイントについて、前述の10製品を例に挙げて解説する
- 管理対象のOSとデバイス
- セキュリティとプライバシー
- デバイスの管理とライフサイクル
- アプリケーションとソフトウェアの管理
- 導入と登録
- IDおよびアクセス管理(IAM)
ポイント1.管理対象のOSとデバイス
UEM製品は、オンプレミスとクラウドの両方、またはそのいずれかで利用できる。注意点として、Microsoftの「Windows 10」より前のバージョンの「Windows」の管理機能も持つベンダーは一部に限られる。この機能が重要な場合、IT製品購入担当者はベンダーが何らかのレガシーOSに関する機能を提供していることを確認してほしい。
IoT(モノのインターネット)デバイスやウェアラブルデバイスを管理できるかどうかはベンダーごとに異なる。例えばBlackberry Unified Endpoint Managerはスマートグラスを管理できる。一方でIvanti SoftwareのUnified Endpoint Managerのように、Raspberry Pi Foundationの小型デバイス「Raspberry Pi」を管理できるUEM製品もある。
ポイント2.セキュリティとプライバシー
UEM製品は多種多様な方法によって、アプリケーションとデータのセキュリティを維持し、プライバシーを守る必要がある。セキュリティが確保されたVPN接続に全面的に頼るソフトウェアもあれば、データやコンテナの暗号化に依存するソフトウェアもある。
アプリケーションのコンテナ化も、エンドユーザーから企業のアプリケーションやデータを切り離す方法として人気が高い技術だ。だが全てのUEM製品がコンテナ化機能を搭載するわけではない。コンテナ化機能を搭載するUEM製品もさまざまなセキュリティ機能を搭載する。
UEM製品の間では、管理者権限を取得するJailbreakやroot化済みのデバイスや、悪意のあるアプリケーションを含むデバイスを検出できるようにする動きが広がっている。Sophos Mobileのようにウイルス対策機能を重視するUEM製品もある。セキュリティはUEMツールに欠かせない機能だ。そのためIT製品購入担当者は、管理対象の候補となるOSやデバイスのセキュリティ機能を徹底的に調査しなければならない。
後編は、3つ目から6つ目のポイントを解説する。
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UEM選定で重視すべき6つのポイント
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