6大Java向けIDEを比較【後編】
「NetBeans」「JDeveloper」「BlueJ」「Eclipse Che」 4大Java向けIDEの違い
「Java」向け統合開発環境(IDE)の「NetBeans IDE」「Oracle JDeveloper」「BlueJ」「Eclipse Che」は何が違うのか。それぞれの特徴と、Java向けIDE選びのポイントを解説する。
前編「『Eclipse』と『IntelliJ IDEA』の違いとは? Java向けIDE比較のヒント」は、プログラミング言語および開発・実行環境「Java」の統合開発環境(IDE)のうち「Eclipse IDE」「IntelliJ IDEA」を解説した。後編は、さらに4つのJava向けIDEの特徴と違いを紹介する。
- Eclipse IDE(前編で紹介)
- IntelliJ IDEA(前編で紹介)
- NetBeans IDE
- Oracle JDeveloper(会員限定)
- BlueJ(会員限定)
- Eclipse Che(会員限定)
3.NetBeans IDE
NetBeans IDE(以下、NetBeans)は1990年代に誕生し、Javaそのものと同じくらい古い歴史を持つオープンソースソフトウェア(OSS)だ。Javaアプリケーションのパフォーマンス分析機能、GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)開発機能など、幅広い機能を提供する。
プラグインを利用可能な点はEclipse IDEやIntelliJ IDEAと同様だが、NetBeansはそれらと比べて豊富な機能をデフォルトで組み込んでいる。あまり多くの設定をしたくないと考える開発者には、NetBeansが適している。NetBeansは他のJava向けIDEよりも、IDEそのもののGUIがシンプルだという意見もある。この点は自分の目で確かめて判断しよう。
4.Oracle JDeveloper
2005年に公開されたOracle JDeveloperは、Javaの開発元であるOracleのJava向けIDEだ。Oracle JDeveloperには比較的基本的な機能がそろっている。取り扱える言語は限られており、拡張機能もそれほど多くない。機能が絞られているという点では、シンプルなIDEを使いたいJava開発者に適していると言える。Oracle JDeveloperはOSSではないフリーのソフトウェアだ。
5.BlueJ
BlueJはシンプルなJava向けIDEの筆頭で、明確にJava開発初心者を対象としている点が特徴だ。開発しているJavaアプリケーション内の構造を簡潔に提示し、基本的なビルド(実行可能ファイルの生成)とデバッグ機能を備える。
BlueJはシンプルなJavaアプリケーションを開発する際の選択肢に上る。一方で取り扱えるプログラミング言語はJavaと「Stride」のみであり、複雑なJavaアプリケーションの開発には適さない。
6.Eclipse Che
Eclipse Cheは2014年に誕生したクラウドサービス形式のIDEだ。Webブラウザを通じて利用できるため、ソフトウェアのインストールは必要ない。Javaアプリケーション実行環境として、コンテナの運用管理を自動化するコンテナオーケストレーションツール「Kubernetes」やコンテナ管理ツール「Docker」を使うところも特徴だと言える。Eclipse CheはフリーかつOSSのIDEだ。
最適なJava向けIDEを選ぶには
どのJava向けIDEが適しているのかは主に次の要素で決まる。
- Javaアプリケーション開発の複雑度
- Java向けIDEの基本機能および拡張機能の充実度
- Java以外のプログラミング言語の取り扱い
- オンプレミスかクラウドサービスかといった利用形態
- 費用
開発チームの要件を全て満たすJava向けIDEを見つけるのは至難の業だろう。前後編にわたって取り上げた6つを含むJava向けIDEの長所と短所を比較して、自らの要件に最も適合するものを見つけよう。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
2
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
3
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
4
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
5
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
6
「IBM iはDXのボトルネック」は誤解 意外と知らない今風モダナイズの効果
-
7
Microsoft 365の知られざる5つの裏口 パスワードを変えても攻撃者は消えない
-
8
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
9
【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」
-
10
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー