「Eclipse」と「IntelliJ IDEA」の違いとは? Java向けIDE比較のヒント6大Java向けIDEを比較【前編】

複数あるJava向けIDEのうち、自社の要件に合ったものはどれなのか。まずは主要なJava向けIDE「Eclipse IDE」と「IntelliJ IDEA」の特徴と違いを整理しよう。

2020年07月31日 05時00分 公開
[Chris TozziTechTarget]

 プログラミング言語および開発・実行環境「Java」のアプリケーション開発で利用できるIDE(統合開発環境)には、多様な選択肢がある。Javaでの開発に特化したもの、複数のプログラミング言語での開発に利用できるものなど、さまざまだ。

 前後編にわたり、6つのJava向けIDEを紹介する。どれが開発チームの要件に適合するのかを検討する際の参考にしてほしい。

  1. Eclipse IDE
  2. IntelliJ IDEA
  3. NetBeans IDE(後編で紹介)
  4. Oracle JDeveloper(後編で紹介)
  5. BlueJ(後編で紹介)
  6. Eclipse Che(後編で紹介)

1.Eclipse IDE

 2001年に登場したEclipse IDE(以下、Eclipse)は、Java向けIDEの古株だ。その大部分がJavaで書かれていることから、EclipseはJava開発者にとって「Javaで実現できるもの」を示す見本でもある。

 Eclipseはフリーのオープンソースソフトウェア(OSS)だ。Java以外にも「C++」「COBOL」「Erlang」「PHP」などのプログラミング言語での開発にも利用できる。そのため、1つのIDEで複数のプログラミング言語を使いたい開発者に向いている。

 プラグインを使って機能を追加できる点も、Eclipseの長所だ。プラグインのマーケットプレースには、ソースコードのセキュリティスキャン、Armによる設計のプロセッサで稼働する組み込みプログラム開発用機能などの拡張機能がある。

2.IntelliJ IDEA

 IntelliJ IDEAも2001年に公開されたJava向けIDEだ。プラグインによる機能追加や複数のプログラミング言語での開発が可能な点など、Eclipseと類似した点を持つ。Eclipseと違うのは、完全なOSSではない点だ。OSS版もあるが、拡張機能を使用するには商用版を使わなければならない。


 後編は、残る4つのJava向けIDEを説明する。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news193.jpg

IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...

news047.png

【Googleが公式見解を発表】中古ドメインを絶対に使ってはいけない理由とは?
Googleが中古ドメインの不正利用を禁止を公式に発表しました。その理由や今後の対応につ...

news115.jpg

「TikTok禁止法案」に米大統領が署名 気になるこれからにまつわる5つの疑問
米連邦上院が、安全保障上の理由からTikTokの米国事業の売却を要求する法案を可決し、バ...