いまさら聞けない「リモートアクセス」「ルーター」「スイッチ」「Web会議」とは?初心者のためのホームネットワーク15大基礎用語【第3回】

在宅勤務などのテレワークに不可欠なホームネットワーク。その構築に必要な要素はさまざまだ。特に重要な要素に関する基礎用語を紹介する。

2020年08月02日 08時30分 公開
[Michaela GossTechTarget]

関連キーワード

ネットワーク


 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大を防ぐ策として、企業の間で在宅勤務などのテレワークが広がっている。本連載は、従業員がテレワークを実践する際に重要なホームネットワーク(家庭内ネットワーク)に関する15個の基礎用語を紹介する。第1回「『帯域幅』『AP』『イーサネット』とは? 在宅勤務ネットワークの必修用語」、第2回「いまさら聞けない『レイテンシ』『LAN』『モデム』『ネットワーキング』とは?」に続く本稿は、4つの基礎用語を説明する。

基礎用語8.リモートアクセス

 在宅勤務などのテレワークを実践するテレワーカーは、業務用のアプリケーションやデータを使うために、会社の「LAN」や「WAN」といった社内ネットワークへの接続を必要とする。こうした「リモートアクセス」はホームネットワークの基本的な要素として欠かせない。従業員は「VPN」(仮想プライベートネットワーク)などのリモートアクセス技術を使えば、会社以外の場所から社内ネットワークに接続できる。リモートアクセスを利用すれば、ホームネットワークが社内ネットワークに近い役割を果たすことができる。

基礎用語9.ルーター

 「ルーター」はクライアントデバイスがインターネットや他のネットワークに接続するためのゲートウェイの役割を果たす。データがルーターを通過して1つあるいは複数のネットワークの間を移動する際に、ルーターはそのデータの行き先を指示する。「モデム」がインターネットへの接続を可能にするのに対し、ルーターはモデムに接続して、複数のクライアントデバイスが同時にインターネットを利用できるようにする。ルーターはホームネットワークと社内ネットワークの両方の根幹を担う。

基礎用語10.スイッチ

 「スイッチ」はデータ伝送を担う点で、ルーターと同様の役割を果たす。ただしスイッチが可能にするのは、単一ネットワーク内のデータ伝送のみで、異なるネットワーク間のデータ伝送は対象外だ。スイッチは、ネットワークの要素を階層別に分類した「OSI参照モデル」のレイヤー2で動作する。レイヤー2はネットワークへのデータの出入りを制御する。

基礎用語11.Web会議

 「Web会議」は違う場所にいる2人以上の人を結び、カメラとマイク、ディスプレイ、スピーカーを通じてコミュニケーションをできるようにする。Web会議ツールは地理的に切り離された家族や友人とつながる助けになるだけではなく、テレワーカーが同僚や上司、顧客など、仕事で連絡を取る必要のある相手とつながるための手段としても欠かせない。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news130.jpg

“AI美女”を広告に起用しない ユニリーバ「Dove」はなぜそう決めたのか
Unilever傘下の美容ケアブランド「Dove」は、「Real Beauty」の20周年を機に、生成AIツー...

news099.png

有料動画サービス 34歳以下では過半数が利用経験、4割は1日1回以上利用
「ニールセン・ビデオコンテンツ アンド アド レポート 2024」を基に、テレビ画面での動...

news171.png

2024年のGW予算は横ばい 賃上げよりも物価高と円安の影響が勝る?――インテージ調査
インテージが全国の15歳から79歳の男女を対象に実施したゴールデンウイークに関する調査...