新型コロナウイルスとクラウドサービスのコストの関係【後編】

エネルギー会社が「AWSによるロックイン」を選んだ“合理的な理由”

大手エネルギー企業TC Energyは、「SAP ERP」をはじめとした主要な業務システムのほぼ全てをAWSに移行させた。なぜ単一ベンダーのクラウドサービスだけを利用するのか。

 北米で天然ガスのパイプラインを手掛ける大手エネルギー会社のTC Energyは、IT予算のほぼ全てをAmazon Web Services(AWS)の同名クラウドサービス群に割り当てることを決定した。TC Energyで最高情報責任者(CIO)を務めるクリス・フォスター氏によると、同社は全てのクラウドベンダーに相見積もりを依頼した。その結果「AWSの提案とサービス展開が、自社に適していると判断した」とフォスター氏は語る。

 パイプラインの現場で運用するSCADA(監視制御・データ収集)システムなどの例外を除き、TC Energyは現在システムの約90%をクラウドサービスで稼働させている。「FinTech企業が新型コロナ対策のVDIを『AWS』で構築 無交渉・10営業日導入の“弊害”は」「新型コロナで脚光の“格安クラウドサービス”は買いなのか?」に続く本記事では、TC Energyの事例から、単一のクラウドサービスにシステムを集約するメリットを探る。

“シングルクラウド”がもたらすメリットは

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