TechTarget発 世界のITニュース
AWS、AIの偏見を防ぐ「Amazon SageMaker Clarify」を発表 AI倫理問題に対処
AWSが発表した「Amazon SageMaker Clarify」は、機械学習モデルに内在するバイアスを検出する。昨今議論が激化している、AI技術に内在する差別問題への対処を支援する。
Amazon Web Services(以下、AWS)は2020年12月8日(現地時間) 、同社が提供する機械学習モデル構築ツール「Amazon SageMaker」の新たな機能「Amazon SageMaker Clarify」(以下、SageMaker Clarify)を発表した。SageMaker Clarifyを使うことで、エンドユーザーは機械学習モデルに含まれるバイアス(偏見)を軽減できるという。
「AI倫理」に関する議論の激化が背景に
機械学習では、モデルのトレーニングに使われたデータの偏りやアルゴリズムから、データにバイアスが生じる可能性がある。バイアスが存在すると、機械学習による予測精度は落ちる。
SageMaker Clarifyは、学習用データやデプロイ(配備)された機械学習モデルを調査することで、データに存在する潜在的なバイアスを検出する。例えば学習用データや機械学習モデルに年齢に関する偏りがないかどうかを確認し、考えられるさまざまなバイアスを定量化したレポートを出力する。
AWSのAmazon AI部門でバイスプレジデントを務めるスワミ・シバスブラマニアン氏は同社の年次イベント「AWS re:Invent 2020」の基調講演で、SageMaker Clarifyを紹介した。昨今では、AI(人工知能)倫理や機械学習モデルにおけるバイアスの影響、バイアスが顔認識や他のAIシステムで人種差別を引き起こす可能性などについての議論が社会で激化している。
2020年12月にはAWSの競合ベンダーであるGoogleが、自社のAI研究者だった女性を解雇したことが話題になった。 解雇された研究者によると事の発端は、彼女がGoogleによる女性と有色人種の扱いを批判し、言語処理のための機械学習モデル(以下、言語モデル)に関する懸念を議論する研究論文を共著で発表したことだという。彼女は、Googleに研究論文から彼女の名前を削除するように求められ、それに応じなかったことで解雇されたと述べた。研究論文は、Googleの言語モデルにはバイアスが含まれ、ヘイトスピーチ(差別的言動)につながる可能性があったと説明している。
TechTarget発 世界のITニュース
新製品・新サービスや調査結果、セキュリティインシデントなど、米国TechTargetが発信する世界のITニュースをタイムリーにお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 世界のITニュース
新製品・新サービスや調査結果、セキュリティインシデントなど、米国TechTargetが発信する世界のITニュースをタイムリーにお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
“攻撃者優位”なサイバーセキュリティ、全ての「穴」をふさぐ方法とは? -
製品資料
実際に悪用される脆弱性は4%前後 優先的に対処すべき脆弱性を把握するには? -
製品資料
HubSpotの機能を拡張する法人データ活用法 -
製品資料
面倒で非生産的な「名寄せ」作業 高精度&高効率に実施するには? -
製品資料
名刺管理には「その先」がある 成果のでない営業活動から脱却する秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
ISMSの“コンサル丸投げ”が招く数千万円の無駄 NTTドコモビジネスの脱出劇
-
2
マンガで解説:採択率は3割台? デジタル化・AI導入補助金申請の落とし穴
-
3
Netflixのバックエンドは「ほぼJava」 3000超のアプリを支える開発基盤の裏側
-
4
「Microsoft 365」が乗っ取られる 跡形もなくMFAを破る手口
-
5
「VMware離れ」は本当か 3000社がVCF 9にかじを切った現実的な理由
-
6
「OSの選定・導入」に関するアンケート
-
7
「結局使わなくなる」Microsoft 365 Copilotを半年で定着 キリンの3施策
-
8
IT人材の42%が転職予備軍 辞めさせない組織の4つの共通
-
9
「WSUS」終了の時限爆弾 “本命”移行先ツールとMicrosoft提唱の新管理手法
-
10
AIが本番環境を削除し復旧に13時間 「暴走」ではなかったAWS事例
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
2
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
-
3
財務・会計はAI活用でどう変わる? 調査で見えた変革の道筋
-
4
JR西日本ITソリューションズが「監視業務の属人化」を解消した方法とは?
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
「結局、一部の人しか使わない」 AI活用が業務に定着しない根本的な理由
-
7
コスト分析で見る「デバイス復旧」の代償 損失額から導きだされた投資戦略とは
-
8
Macの安全神話は崩壊? 最新の脅威動向から見えた攻撃のトレンドと有効な対策
-
9
ゼロトラストにおける「IDaaSの課題」と補完すべき重要機能とは?
-
10
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー