「Windows Server」を快適に動かす10個のこつ【後編】
“快適なWindows Server”を取り戻す「無駄」「不適切さ」排除の極意
「Windows Server」のパフォーマンスを高めるには、さまざまな観点で無駄をなくしたり最適化したりする工夫が効果的だ。パフォーマンス向上に役立つ4つのポイントを紹介する。
サーバOS「Windows Server」における処理の高速さやレイテンシ(遅延)の短さといったパフォーマンス向上のこつを紹介する本連載。中編「Windows Serverを遅くする『メモリリーク』『ページング』『無駄アプリ』とは?」に続き、Windows Serverの設定を最適化してパフォーマンスを高める4つのポイントを紹介する。
こつ7.使用していないサービスを無効にする
Windows Serverが搭載するサービス制御ツール「Service Control Manager」を使い、バックグラウンドで動作してはいても、運用中のサーバ機能には不要なあらゆるサービスを無効にする。この工夫は、Windows Serverのパフォーマンスとセキュリティの両方を高める。システムでアクティブに動作するプログラムが多いほど、攻撃者にとって攻撃対象領域が大きくなる。Windows Serverのほとんどのサービスは高い権限で動作するので、サービスに脆弱(ぜいじゃく)性があると悪用される可能性がある。
こつ8.GUIをなくす
メールサーバ「Exchange Server 2016」など一部のアプリケーションは、機能するためにGUI(グラフィックユーザーインタフェース)を必要とする。だが、ほとんどのアプリケーションはそうではない。Microsoftは「Windows Server 2016」以降では、Windows ServerのGUI付きバージョンを「Server with Desktop Experience」、GUIなしバージョンを「Server Core」と呼ぶ。
Windows ServerのアプリケーションがGUIなしでも事足りることが分かったら、GUIをアンインストールしてOSのリソース消費を効率化できる。これはコマンドラインツール「PowerShell」でサーバを管理しなければならなくなるということではない。PowerShellで管理する選択肢もあるが、リモートマシンからGUIベースの管理ツールを実行することも可能だ。
こつ9.デバイスドライバを更新
物理サーバでWindows Serverが動作している場合、パフォーマンスを最適なレベルに保つ上で重要なことの一つは、デバイスドライバを最新の状態に保つことだ。サーバベンダーは通常、デバイスドライバの更新版を定期的にリリースする。それを導入することで、パフォーマンスが改善することがよくある。
Microsoftがデバイスドライバを提供する場合もあるが、一般的にハードウェアベンダーが提供するデバイスドライバを使う方がよい。Microsoftが提供するデバイスドライバは、ハードウェアに合わせたチューニングがなされていない可能性があるからだ。その場合、ハードウェアベンダーのデバイスドライバを使用した場合と同等のパフォーマンスは期待できない。
こつ10.CPUのスケジューリングを最適化
Windows Serverは、CPUのスケジューリング(リソースの割り当て)に2つの方式を採用している。CPUをエンドユーザー向けのアプリケーションの実行に最適化する方式と、バックグラウンドで稼働するサービスの実行に最適化する方式だ。サーバが実行するアプリケーションやサービスによって適切なスケジューリング方式は異なる。ただしサーバがGUIを備えていない場合は、一般的にサーバをバックグラウンドサービス向けに最適化する。スケジューリング方式は、管理者権限でPowerShellを開き、確認したり手動で変更したりできる。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[ファインディ株式会社] AI利用率だけでは説明できない成果 開発組織の競争力を生む「開発資本」とは? -
製品資料
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] AI活用を成功へ導く、シンプルで費用対効果に優れたクラウド基盤とは? -
製品資料
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] マネージドKubernetesには限界も――メリットをフル活用する新たな選択肢とは? -
技術文書・技術解説
[ニュータニックス・ジャパン合同会社] 決断の日が迫る「vSphere 8」サポート終了問題 考慮すべきリスクと選択肢は? -
製品資料
[サイバーソリューションズ株式会社] メール誤送信対策のルールが肥大化 苦しむ情シスはどうすれば救われるのか?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
2
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
3
パッチなしで「今すぐサーバを落とせ」 Kiteworks異例警告の波紋
-
4
「アップグレードできないJava」をどう守る IBMとRed HatがAIで400件超修正
-
5
「企業におけるAI導入検討度とIT投資優先度」に関するアンケート
-
6
kintoneで実践 製造業のための「見積もり管理」改善のヒント
-
7
「IoT通信環境の構築・運用」に関するアンケート
-
8
祝10周年! 創業者も予想できなかったRaspberry Pi活用例
-
9
「サイバー犯罪株式会社」に潜入 現地調査で判明した“犯罪者求人”の実態
-
10
鉄道とIT、老舗企業はスマホアプリでいかに息を吹き返したか
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
2
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
-
3
システムの保守がモダン化を阻む? 「変えない判断」から脱却する方法とは
-
4
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
5
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
6
プログラミング不要で誰でも実現できる、ネットワーク運用管理の自動化とは
-
7
Linux初心者でも知らないとまずい「RHEL」「SLES」の違いとは?
-
8
東大教授と考える、AI時代の「データ主権」「信頼性」「ガバナンス」の在り方
-
9
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
10
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー