MicrosoftがサーバOS「Windows Server 2016」の提供を始めたのは2016年9月だ。翌年の2017年6月、同社はWindows Server 2016の軽量インストールオプション「Nano Server」から物理サーバや仮想マシンに関する機能を削除し、コンテナ用途に特化させることを公式ブログで発表した。同社は、Nano Serverのこの機能変更に関して「コンテナに特化したOSが欲しいというユーザーの要望に応えたものだ」と説明する。
Nano Serverの用途変更と同時に、Microsoftは「Windows Server」の更新プログラムを配信するための新しいサービスチャネル(更新プログラムの配信モデル)も発表した。サービスチャネルによって、Server CoreとNano Serverのどちらが利用できるのかが変わるため、注意が必要だ。
「長期サービスチャネル」(LTSC:Long Term Servicing Channel)は、機能更新を含むメインストリームサポート5年と、セキュリティ更新プログラムを中心とした延長サポート5年の長期サービスを提供する。LTSCでは、通常2〜3年間隔でWindows Serverの機能更新プログラムを受けることができる。
「半期チャネル」(SAC:Semi Annual Channel)は「Windows 10」のSACのリリース間隔とサポート期間に準じ、6カ月ごとのメジャーリリースと18カ月のメインストリームサポートを含み、延長サポートを含まない。Microsoftは、Windows ServerのSACは開発チームと運用チームが協調して開発をする「DevOps」のサイクル周期が速い組織向けであり、機能更新プログラムを可能な限り早く受け取りたい企業を対象とすると説明している。
Microsoftによると、Windows ServerのSACにはServer CoreとNano Serverが含まれ、LTSCにはServer Coreとフルインストール版(「デスクトップエクスペリエンス」という名称)が含まれる。Server Coreは両方のサービスチャネルに含まれるが、LTSCとSACのServer Coreはサポート条件が異なるため同一のものではないという。
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