専門家も誤解する「Windows Server 2016」の2つのコンテナ技術、比較で分かったことは時代はバイモーダル(1/2 ページ)

マイクロサービスを利用している企業にとって、コンテナ技術の選択は厄介な問題だ。本記事ではWindows Server 2016で利用できる各種コンテナの特徴について説明する。

2016年10月13日 15時00分 公開
[Michael OteyTechTarget]

関連キーワード

Web2.0 | Docker | Linux | Windows Server


Windows Server 2016が提供する2種類のコンテナ(参照:DevOpsの成否は“運用”次第、「インフラ技術者」に期待する役割とは)《クリックで拡大》

 Web 2.0時代の幕開け以来、クラウドベースのアプリケーションは最大の技術革新の1つになった。これはコンテナ技術の登場によるところが大きい。Linuxの世界では以前からコンテナが活躍しているが、「Windows Server」では新しい技術だ。

 Microsoftは「Windows Server 2016」で、オプションとしてコンテナを初めて提供する。今日のITインフラの多くは仮想化技術をベースとしており、仮想マシン(VM)が一枚岩的なアプリケーションをサポートするのが一般的だ。例えば、1個あるいは複数のVMがWebのフロントエンドを構成し、一部のVMがビジネスロジック層を実行し、残りのVMがバックエンドのデータベースサービスを提供する、といったパターンだ。

 こうした方式とは異なり、コンテナとマイクロサービスは、モジュラー方式でクラウドアプリケーションを作成できる。コンテナを利用すれば、大規模でモノリシックなVMやアプリケーションを使わなくても、軽量なマイクロサービス群を使ってアプリケーションを作成することが可能だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       1|2 次のページへ

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news079.jpg

CMOが生き残るための鍵は「生産性」――2025年のマーケティング予測10選【中編】
不確実性が高まる中でもマーケターは生産性を高め、成果を出す必要がある。「Marketing D...

news023.jpg

世界のモバイルアプリ市場はこう変わる 2025年における5つの予測
生成AIをはじめとする技術革新やプライバシー保護の潮流はモバイルアプリ市場に大きな変...

news078.png

営業との連携、マーケティング職の64.6%が「課題あり」と回答 何が不満なのか?
ワンマーケティングがB2B企業の営業およびマーケティング職のビジネスパーソン500人を対...