5G接続数が早くも22億件突破
「5G」はもう当たり前? “4G超え”の普及をけん引する分野と地域は
「5G」(第5世代移動通信システム)が「4G」(第4世代移動通信システム)より速く普及していることが分かった。けん引役となっているのはどの用途と地域なのか。調査結果から5G普及の状況を見てみよう。
通信事業者による業界団体の5G Americasが調査会社Informa Tech(Omdiaの名称で事業展開)と共同で実施した調査によると、全世界における「5G」(第5世代移動通信システム)の接続数は2024年末の時点で約22.5億件に達した。5Gは「4G」(第4世代移動通信システム)をはるかに上回る速さで普及しているという。5Gの採用は特にどの地域や分野で進んでいるのか。
「5G」普及をけん引する分野や地域は?
5G Americasによると、5Gは4Gと比べ、同様の期間に4倍の速さで普及した。5G接続数は2029年までに約83億件に達し、世界の移動通信技術全体の59%を占めるようになると同団体は予測している。特に5G普及をけん引するのは、IoT(モノのインターネット)だという。
5G Americasは5Gの地域別の普及状況も調べている。それによると、北米では5Gと4Gの接続数が世界で初めて同数に達した。その背景として同団体は、北米ではイノベーション創出を目指した組織のIT投資が活発なことを挙げている。中でも、産業オートメーションや遠隔医療、人工知能(AI)技術を利用した物理インフラ管理といった分野で5Gの採用が進んでいると5G Americasは説明する。
2025年3月17日(米国時間)の時点で、5G Americasが確認した全世界の商用5Gネットワークの数は354件だ。そのうち、北米は18件、中南米は53件となっている。同じ時点で全世界の商用4Gネットワークの数は706件。そのうち、北米が18件、中南米が134件だ。
2024年末の時点で北米の5G接続数は約2億8900万件に達し、約1億9600万件だった2023年同期比で67%増加した。北米における5Gの人口カバー率は77%に達した。これに対し、北米における4Gの人口カバー率は、同時期相当の2014年時点で47%だった。
中南米でも5Gの普及が急速に進んでいる。5G Americasによると、2023年から2024年の1年間で、5G接続数は約3850万件から約7600万件へと倍増した。ただし、中南米では5Gの普及は加速していても、4Gが依然として主流となっている。5G Americasによれば、4Gのユーザー数は中南米の移動通信接続数の約4分の3を占めている。
5G Americasのプレジデント、ベト・グエン氏は今回の調査結果を受け、「5G採用に関して北米のリーダーシップが示された」とみる。Omdia主席アナリストのクリスティン・ポーリン氏は、「北米における5Gの普及の勢いは世界的普及のベンチマークとなっている」と述べる。
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