業界団体の5G Americasが調査会社と共同で発表した調査結果によれば、5Gは4Gを上回るペースで普及している。今後も世界各国で5Gの利用が広がる見込みだ。
通信事業者による業界団体の5G Americasが調査会社Informa Tech(Omdiaの名称で事業展開)と共同で実施した調査によると、「5G」(第5世代移動通信システム)の接続数は2024年第1四半期(2024年1〜3月)に約20億件に達した。今後の見通しはどうなのか。
5G Americasの調査では世界各国で2024年7月現在、326個の5Gネットワーク(通信事業者1社が提供する5G通信用のインフラとネットワーク)が存在している。世界各国で5Gインフラへの投資が続いており、5Gネットワークの数は増加する見込みだ。
5G Americasによれば、5Gネットワークの普及する速度は「4G」(第4世代移動通信システム)ネットワークの普及する速度を上回っているという。北米地域では2024年7月時点で、4Gの技術の一つであるLTE(Long Term Evolution)のネットワークの数が18個であるのに対し、5Gネットワークの数は17個だ。
Omdiaの主席アナリストであるクリスティン・ポーリン氏は次のように述べる。「北米の通信事業者は4Gと5Gへと急速に移行しつつある。5Gに準拠したデバイスの普及が5Gの導入に拍車を掛けている」
中南米では4Gと5Gの利用が広がっており、5Gの契約数は合計で4800万件に達した。5Gに準拠したスマートフォンの普及や5G用に利用できる周波数帯の拡大が続いている。4Gの契約も増加傾向にあるという。
5G Americasで中南米およびカリブ海地域担当バイスプレジデントを務めるホセ・オテロ氏は次のように述べる。「5Gを提供する通信事業者が増加していることが、都市部や都市近郊における5Gの契約数の増加を後押ししている」
IoT(モノのインターネット)の利用は5Gによって加速する見通しだ。2024年7月のOmdiaの発表によれば、世界各国でIoT向けの回線契約数は33億件で、それに対してスマートフォン向け契約数は67億件となっている。Omdiaの予測では、2028年までにIoT向け契約数は50億件に達する。スマートフォン向け契約数は80億件になる。
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