ホワイトペーパーレビュー
BI(ビジネスインテリジェンス)の基礎が分かる3つのホワイトペーパー
TechTargetジャパンのホワイトペーパーダウンロードセンターに登録されているホワイトペーパーの中から、BIの基礎を解説したものをピックアップして紹介する。
TechTargetジャパンの専門メディア「情報系アプリケーション」では、ビジネスインテリジェンス(BI)やデータウェアハウス(DWH)などの、分析環境構築に関するホワイトペーパーのダウンロード数が増えている。2011年1月1日~2月28日の情報系アプリケーション分野に限ったホワイトペーパーダウンロードランキングを見ると、上位10コンテンツ中6コンテンツが分析環境構築に関連するコンテンツだ。
| 順位 | ホワイトペーパータイトル | 提供ベンダー |
|---|---|---|
| 1位 | 優良企業が行っている人材戦略“3つの習慣” | SAPジャパン |
| 2位 | 無理してiPhoneアプリを作る必要はない | グレープシティ |
| 3位 | 人事の悩みを解決! 次世代リーダー選抜、育成の勘所 | SAPジャパン |
| 4位 | ROIで実証された、予測分析アプローチによる意思決定 | 日本アイ・ビー・エム |
| 5位 | ハイテク企業30社調査で判明! サプライチェーン成功への道筋 | SAPジャパン |
| 6位 | 情報系システムにRDBMSが不適切なわけ | SAS Institute Japan |
| 7位 | 流通・通販事業成長のヒント。適切な効果測定と予算計画立案の実現のための知見と基盤 | 日本アイ・ビー・エム |
| 8位 | ネット上の「顧客の声」を最大限に生かす~ソーシャルメディア分析の先進活用事例 | SAS Institute Japan |
| 9位 | DWHアプライアンスの真実 Oracle ExadataとNetezza TwinFinの比較 | 日本ネティーザ |
| 10位 | 成功事例に見る“スマートなコラボレーション”による経営革新 | 日本アイ・ビー・エム |
| 太字がBIやDWHなどの分析環境構築に関連するホワイトペーパー。 | ||
また、調査会社アイ・ティ・アールが毎年実施している「IT投資動向調査」を見ても、データ分析は重要投資分野の第3位となっている(関連記事:「BI普及のポイントは『使い勝手』、現場に根付くツール選びを」)。そこで本稿では、これからBIをはじめとするデータ分析環境の導入を考える最初の一歩として、BIの基礎を勉強できるホワイトペーパーをピックアップして紹介したい。
BIの基礎用語から導入成功法まで解説
中堅企業がBI導入を成功させる近道。リアルタイム・パブリッシャーズ発行
本ホワイトペーパーは、米Realtime Publishersが発行している電子書籍『The Shortcut Guide to Achieving Business Intelligence in Midsize Companies』の日本語翻訳版である。
BIはもはやIT業界における流行語となったといってもよいだろう。しかし、「BIは大企業のためのもの」と考える方も多いのではないだろうか。本書は、中堅・中小企業の読者にこそ読んでいただきたいホワイペーパーだ。
本ホワイトペーパーでは、何カ月もの調査業務や、DWH設計のための専門コンサルタントの活用、長期にわたる実装や教育期間など、大企業がその企業体力と資金力を用いて行っているBI導入のアプローチは、中堅企業には合わないと説く。しかし、これは「中堅規模以下の企業のBI導入は意味がない」と言っているのではなく、「自社に合った製品を選ぶべき」ということだ。
本ホワイトペーパーでは、これからBIを導入しようと考えるユーザー企業のために、BIの専門用語や技術概要といった基礎知識を学ぶための解説をはじめ、中堅規模以下の企業に合ったBI製品がどういうものかを解説している。残念な点として、翻訳文の読みにくさが挙げられるが、BIの基礎を学ぶ上で本書を活用してはいかがだろうか。
意思決定の質は経費と収益に直結する
ビジネスインテリジェンス(BI)の価値 ~より適切な意思決定のために~
企業では日々意思決定が行われているが、その意思決定は経験や勘に頼ったものが多いのではないだろうか。従業員が経験や知識や勘を身に付けるのには長い年月を要するし、仮に経験を積んだ従業員だとしても、意思決定を誤る場合もある。また、今日の企業では、業務のシステム化により大量のデータが得られるようになった一方で、現場のマネジャーにとっては、在庫量や処理中の注文、顧客履歴のような基本的な情報を把握することが困難になった。なぜなら、顧客の注文や支払い記録は経理システムに、サポート情報はカスタマーサービスのデータベースに、というように、複数システムに情報が格納されているからだ。その中から欲しい情報を素早く見つけ出すことは、技術者でない一般ユーザーには非常に難しいだろう。
これらの課題を解決できるのがBIツールだが、本ホワイトペーパーでは最も費用対効果の高いBI導入の施策として、「既存のスタッフにより良い意思決定を行う手段を与えること」を挙げている。「より良い意思決定」の意味を論じるとともに、意思決定の「質」が企業の経費と収益に直結すると解説している。
また、過去のTechTargetジャパンの読者調査では「導入効果が不明確」がBI導入の課題として多く挙げられており(関連記事:「BI導入の課題は『導入効果の明確化』、中堅企業では『データ整備』も」)、その答えを探しているユーザー企業は多いと考えられる。本ホワイトペーパーでは、「コスト削減」「収益の増加」「顧客満足度の向上」の3点を挙げながら、数量化可能なBI導入効果を解説している。投資の正当性を図る上でも参考にしたいホワイトペーパーだ。
BI専業ベンダーがフレームワーク化した「BIベンダーの選び方」
現在のBI市場は、国内外の複数のベンダーがシェアを競い合っている状況だ。ユーザー企業はベンダーの派手な主張や売り込みに惑わされずに、ベンダーや製品を評価する必要があるだろう。では、実際にどうやって評価すれば良いだろうか?
本ホワイトペーパーではBI専業ベンダーであるSAS Inrtitute Japanが作成した、BIベンダー選定の評価基準フレームワークを公開している。評価基準を「テクノロジー」「顧客ニーズへの対応」「企業の安定性と地理的なカバー範囲」という3つのカテゴリーに分けて、それらにどれくらい対応しているかがBIベンダーを選ぶ上で重要になると説明している。自社の分析環境構築にとって、ツール選定同様に重要になるベンダー選びに悩む企業に読んでほしいホワイトペーパーだ。
今回紹介したホワイトペーパー以外にも、ホワイトペーパーダウンロードセンターでは、技術文書や製品資料、事例紹介などに関するホワイトペーパーを掲載している。ぜひダウンロードしてご活用いただきたい。
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