「Power Fx」についてMicrosoftに聞く【前編】
「ノーコード/ローコード開発が主流になる」は本当か? Power Fx担当者に聞く
Microsoftが開発したノーコード/ローコード開発用プログラミング言語「Microsoft Power Fx」とはどのようなものか。ノーコード/ローコード開発を取り巻く環境と併せて同社の担当者が解説する。
プログラミング言語の開発は、Microsoftの遺伝子に刻まれている。その証しが「Visual Basic」「C#」「F#」「TypeScript」といった、同社が生み出したプログラミング言語だ。開発者を特定の方向に導きたいとき、同社は独自プログラミング言語を先導役に据える。
Microsoftが新たに発表したプログラミング言語「Microsoft Power Fx」は、最小限のソースコード記述またはソースコードの記述なしでアプリケーションを開発する「ノーコード/ローコード開発」の手段だ。同社は全体的なアプリケーション開発戦略において、Power Fxに大きな役割を担わせることを計画している。同社のローコードアプリケーションプラットフォーム担当コーポレートバイスプレジデントを務めるチャールズ・ラマナ氏に、Power Fxについて聞いた。
「ノーコード/ローコード開発」がコロナ禍で主流に?
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さまざまなプログラミング言語
ノーコード/ローコード開発がもたらす影響
―― Power Fxは、開発における標準のプログラミング言語になるとお考えですか。
ラマナ氏 「標準」という言葉には「権威ある組織が厳密に取り決め、一般人がそれに従う」という意味合いが含まれる。そうしたものにはなってほしくない。それでもPower Fxが普及することを願っている。
Power Fxを使うと、開発者はドラッグ&ドロップやGUI(グラフィカルユーザーインタフェース)での開発が可能だ。この特徴はノーコード/ローコード開発用のプログラミング言語として重要な要素だと言える。ただし使い方によっては、開発者はソースコードを記述することになる。
ノーコード/ローコード開発用のプログラミング言語は、これまでサービスが行き届いていなかったと当社は考えている。プロフェッショナル開発者向けのプログラミング言語と同じレベルの扱いや注目、コミュニティーからの支援を受けてこなかったのだ。
―― ノーコード/ローコード開発は現在主流だと考えますか。
ラマナ氏 広く知られているが、まだ普及には至っていない。ただし当社のノーコード/ローコード開発ツール「Microsoft Power Platform」を使用する開発者だけでも、月間アクティブユーザー数は400万人を超えている。これは目覚ましい数字だ。
プログラミングの統計を見ても、ノーコード/ローコード開発は急速に普及している。普及のペースは、人々が聞いたことがあるほとんどのプログラミング言語や統合開発環境(IDE)を上回ると考えている。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)に伴い、企業はコストをかけずにビジネスプロセスをアップデートする必要に迫られた。そのための方法は、従来のソフトウェア開発者以外の人でも、ノーコード/ローコード開発ツールを利用できるようにすることだ。COVID-19はノーコード/ローコード開発の主流化に影響を与え、当社が目指していたことの実現をある程度促進したと言える。
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