Microsoftのソースコードエディタ「Visual Studio Code」【後編】
COBOLも使える無料エディタ「Visual Studio Code」 M1搭載Macでも利用可能に
Microsoftが無償提供するオープンソースのソースコードエディタ「Visual Studio Code」は、利用可能なプログラミング言語や動作可能なデバイスを拡充させている。現状を整理しよう。
コーディング支援ツールを開発するKiteのエンジニアリングマネジャーであるジョナサン・クラッセン氏が、Microsoftのソースコードエディタ「Visual Studio Code」を使い始めたのは、Microsoftが開発を主導するオープンソースのプログラミング言語「TypeScript」との「緊密な一体感」(クラッセン氏)が理由だった。「追加的な設定をしなくても、そのままの状態で機能することが分かった。私にとっては直感的に利用できた」と同氏は語る。
「Surface Pro X」「Raspberry Pi」でも使える?
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クラッセン氏はしばらくの間、オープンソースのテキストエディタ「Atom」と並行してVisual Studio Codeを使っていた。全般的な使い勝手は「Visual Studio Codeの方が上だった」と同氏は語る。「特にAtomで頻繁に表示されるプラグインエラーや警告が、Visual Studio Codeでは表示されない」(同)
標準でVisual Studio Codeは、主要プログラミング言語向けの入力支援機能を備えている。Microsoftの統合開発環境(IDE)「Visual Studio」向けマーケットプレース「Visual Studio Marketplace」には、Visual Studio Codeで「Python」「COBOL」などさまざまなプログラミング言語を利用可能にするための拡張機能が存在する。
特にスクリプト言語「JavaScript」を使う開発者の間で、Visual Studio Codeの人気が高い。開発者有志によるJavaScriptの利用実態調査「State of JavaScript 2020」(137カ国2万3765人が回答)によると、JavaScript開発者の86%がVisual Studio Codeを利用していた。Visual Studio Codeは「Python」「Go」「Rust」などのプログラミング言語を使う開発者からの人気も集めている。
さまざまなデバイス向けの開発者を満足させるため、MicrosoftはArmアーキテクチャ(Armが設計し、ライセンスするプロセッサアーキテクチャ)版の「Windows 10」や「Linux」でのVisual Studio Codeの動作を可能にした。これにより、Arm版Windows 10を搭載した2-in-1デバイス(ノートPCとしてもタブレットとしても使えるデバイス)「Surface Pro X」や、Arm版Linuxを搭載した小型デバイス「Raspberry Pi」でもVisual Studio Codeが動作するようになった。加えてMicrosoftは、AppleのSoC(システムの構成要素を1個のシリコンチップに集約した製品)「M1」を搭載した「Mac」でもVisual Studio Codeを利用できるようにした。
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