すぐできる社員のストレス軽減策リスト【第1回】
“コロナ疲れ”解消の秘策とは? 社員のストレスを和らげる方法
長く続くコロナ禍において、従業員のストレスをどう軽減するかは企業にとって大きな課題になりつつある。企業がすぐに取り組めるストレス軽減施策を紹介する。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)は、企業の従業員が抱えるストレスを増加させた。それに伴い、企業の間でウェルネス(健康増進)プログラムを導入する動きが拡大している。これらの取り組みは従業員に前向きな効果をもたらすだろう。大規模な施策ではない、小さな工夫でも従業員が自身のストレスを軽減するのに役立つ場合がある。従業員のストレスを軽減させる施策は、簡単なテクニックから少し手間が掛かるが取り組みやすい施策まで、多岐にわたる。
本連載は、人事部門のリーダーやマネジャーにとって検討に値し、すぐにでも取り組める30個以上の施策を一挙に紹介する。本稿はまず、企業が従業員の健康を気に掛けていることを従業員に伝えるための、情報発信の仕方と制度について簡潔に説明する。
企業が従業員に対してストレス軽減のアイデアを提案すると、従業員は「会社は自分たちのウェルビーイング(心身の健康)に配慮している」と感じる。具体的に企業は、以下のような取り組みを実施できる。
施策1.ファイナンシャルマネジメント研修を開催
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金銭面での健全度を基に個人の幸福度を測るファイナンシャルウェルネス(財務的健康)という考え方がある。ウェルネスの取り組みの一つとして、ファイナンシャルウェルネスを向上させるためのプログラムをすでに従業員に提供している企業もあるだろう。そうでなくても人事部門はまず、ファイナンシャルマネジメント(財務管理)研修を開催し、ファイナンシャルウェルネスの取り組みを小さく始めることもできる。自分のファイナンシャルマネジメントができていると感じている従業員は、ストレスが少ない傾向がある。ファイナンシャルマネジメントの基本についての再教育は、広く従業員に恩恵をもたらす可能性がある。
施策2.フレックスタイム制を導入
従業員の中には、固定された勤務時間で働くとストレスがたまる人もいる。仕事と家事を両立させている場合は特にそうだ。企業はこの状況に適応し、一定の期間で定められた総労働時間を満たせば、業務開始や終了の時間を従業員がある程度自由に選べるフレックスタイム制度を導入することで、従業員の仕事と家事の両立に関わるストレスを緩和できる。
施策3.メールでやりとりをする時間帯を設定
企業は従業員が、「24時間常に同僚や取引先からの連絡に応答しなくてはならない」と感じさせないようにする必要がある。そのためには、特定の時刻以降はメールなどのメッセージ送信を禁止するルールを導入し、順守すればよい。制度の成功のためには、幹部がルールを守ることが重要だ。
施策4.テレワーク従業員にホームオフィス予算を支給
従業員が椅子に座って仕事をする時間が勤務時間の大半を占める場合、エルゴノミクス(人間工学)の考えが重要になる。テレワークを導入した企業に勤める従業員には、もう1年以上にわたって在宅勤務をしている人もいる。一部の従業員はいまだにキッチンテーブルで、あるいは居心地の悪い椅子に座って仕事をしている可能性がある。従業員にホームオフィス予算としてテレワーク手当を支給すれば、こうしたストレスの軽減につながる。この資金で仕事環境を改善したり、健康維持やけが防止に役立つ家具や機器を購入したりできるからだ。
施策5.食材宅配サービスの利用を支援
食事のレシピを探したり、食料品を買いに行ったりするのが重荷になっている従業員がいる可能性がある。従業員が食材宅配サービスを割安に利用できるようにすれば、こうした従業員にとって負担を減らすための選択肢になる。
施策6.時間管理トレーニング研修を開催
1日にやるべきさまざまなことをバランスよくこなす方法が分からないことは、従業員がストレスを抱える原因になり得る。時間管理研修を開催することで、従業員が1日の時間をうまく使うためのベストプラクティスを教えることができる。
次回は、ストレス管理支援施策のうち、主にウェルネスの視点で実施できるものを紹介する。
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