“Zoom疲れ”を感じる前に見直すべき4つのポイントWeb会議を快適にする方法【前編】

Web会議で自分も他の参加者もストレスを感じないようにするには、必要に応じて手持ちの機器やネットワークを見直すことが重要だ。優先的に見直すべきポイントを説明する。

2020年09月26日 05時00分 公開
[David MaldowTechTarget]

 在宅勤務などのテレワークをするときに最も大事なポイントの一つは、メンバー間のコミュニケーションを保つことだ。これを実現するために「Zoom」をはじめとするWeb会議ツールを使う企業は少なくない。Web会議ツールによって、従業員の自宅が、同僚や顧客との打ち合わせスペースとなる。自宅でWeb会議を実施するためのアドバイスを求める従業員もいれば、自宅を撮影スタジオに変化させ、Web会議中の自分の見た目を良くしたいと考える従業員もいる。

 Web会議で企業内のコミュニケーションをストレスなく実現するためには、Web会議用の機器やネットワークを必要に応じて見直す必要がある。優先的に見直すべき4つのポイントを説明しよう。

ポイント1.Webカメラ

 ノートPCのWebカメラが唯一の選択肢なら、それでも事足りる。一般的にはPCにUSB端子で接続する外付けWebカメラの方が、映像の品質が優れる。

ポイント2.マイク

 Web会議で、PCやスマートフォンに内蔵されたマイクを使うことは可能だ。それでも新たにヘッドセットを買うことには、それだけの価値がある。もしWeb会議の参加者が、あなたの発言を聞こうと耳を澄ましているなら、Web会議、さらにはコミュニケーションの生産性が低下していると考えた方がよい。

 良いマイクに替えても、自分では音質の違いが分からないことがある。会議参加者が前よりも、あなたの話を楽に聞き取れている様子に気付くことができれば成功だ。

ポイント3.ネットワーク

 Web会議ツールは、無線LANでも良好なパフォーマンスを発揮する。ただし無線LANは一般的には有線LANよりも通信速度が遅く、通信が不安定だ。無線LANで音質・画質の低下や通信の遅延が起きる場合は、有線LANに切り替えることで、これらの問題を解決できる可能性がある。

ポイント4.ディスプレイ

 生産性の観点から筆者が最も強くお勧めするのは「デュアルディスプレイ」の採用だ。デュアルディスプレイとは、既存のデスクトップPCやノートPCに、2台目のディスプレイをつないで使うことを指す。2台目のディスプレイは、メインディスプレイの拡張ディスプレイとして機能する。ドキュメントやアプリケーションのウィンドウは、必要に応じてディスプレイ間でドラッグして移動できる。このため1台のディスプレイをWeb会議に使い、もう1台を作業中のコンテンツの表示に使うことが可能だ。全てを1台のディスプレイに表示して、画面が分かりづらくなることを防ぐことができる。

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