在宅勤務などのテレワークの広がりでニーズが高まっている「Web会議」ツール。ベンダー各社は他のツールとの連携により、その利便性を高めようとしている。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)は、在宅勤務などのテレワークを広げるきっかけとなった。こうした中で重要性が高まっているのが「Web会議」ツールだ。
調査会社のNemertes Researchが発表した、528社の企業に対する調査結果をまとめたレポート「Visual Communications and Collaboration 2020-21 Research Study」によると、91%超の企業がWeb会議ツールなどのオンライン会議ツールを使用している。新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて、テレワークで利用するためのWeb会議ツールを新規導入する動きもある。
Web会議ツールベンダーは、自社製品とSlack Technologiesの「Slack」などの「ビジネスチャット」ツールとの連携を進めている。こうした連携が進めば、Web会議ツールのエンドユーザーにとって、ビジネスチャットツールを使ってグループチャットや1対1の通話をした後に、同じツールでWeb会議を実施することが当たり前になる可能性がある。
カレンダーツールとWeb会議ツールとの連携も進みつつある。両者の連携によって、例えばカレンダーツールでスケジュールを登録する際、Web会議のURLを容易に設定できるようになる。例えばCalendlyの同名カレンダーツールは、会議の参加者同士でスケジュールを共有することで共通の空き時間を見つけ、Web会議のURLを埋め込むといった使い方が可能だ。
後編は、Web会議ツールの普及が既存のコミュニケーションツールに与える影響を整理する。
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