「CPU」(中央演算処理装置)もしくは「マイクロプロセッサ」は、OSの機能の根幹を支えている。いずれも論理演算や算術演算、データ処理、I/O操作など、コンピュータに不可欠なタスクを実行する。CPUとマイクロプロセッサの違いは分かりにくく、一部のIT管理者はCPUとマイクロプロセッサを同じ意味の言葉として使っている。だが厳密には、CPUとマイクロプロセッサの意味は異なる。
混同されがちなCPUとマイクロプロセッサの違いを理解するために、まずはそれぞれが何を指すのかを詳しく見ていこう。前編はまず、CPUの基本的な役割や仕組みを整理する。
基本的な命令(インストラクション)を受け取って処理し、コンピュータを稼働させる装置がCPUだ。基本的な論理演算や算術演算、I/O操作など、インストラクションの大部分を解釈し、処理する役割を担っている。コンピュータ内の他のコンポーネントにインストラクションを自在に割り振ることもできる。
CPU内にはさまざまなコンポーネントがあり、CPUはそれらのおかげで各種インストラクションを処理できる。CPU内のコンポーネントには
などがある。こうしたコンポーネントの助けを借りて、CPUはインストラクションの
といった機能を果たせる。フェッチのステップでコンピュータのメインメモリからインストラクションを取り出し、デコードのステップでインストラクションを基に、処理を続けるのにCPUのどの部分が必要かを理解し、実行のステップで実際に処理する。
現在のほとんどのCPUは「マルチコアCPU」だ。マルチコアCPUは、処理速度の向上、消費電力の低減、複数タスクの同時処理を目的に、2つ以上の「コア」(CPU内部の演算回路)を備えるCPUを指す。一般的にマルチコアCPUは、シングルコアCPUよりも高速な処理速度を実現できる。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
残念なブランド体験で8割の顧客は「もう買わない」――Sitecore調査
消費者にとって不都合な事象が発生した際にも、ブランドを好きでいられるのは10人に1人。
ナイキとアディダスに学ぶ ファンを増やす企業文化とは?
スポーツにおけるトップブランドの座を巡ってし烈な競争を繰り広げてきたナイキとアディ...
DXにおける「コンサルティング力」とは?
DXが加速する中でコンサルティング人材へのニーズが高まっています。DXにおける「コンサ...