Intelの第10世代Core「Ice Lake」と、AMDの第3世代「Ryzen」の違いは?両CPUの特徴を整理

開発コードネームで「Ice Lake」と呼ばれるIntelの第10世代「Core」と、7ナノ製造プロセスを採用したAMDの第3世代「Ryzen」。この2種類の新たなCPUは、何が違うのか。

2019年07月03日 05時00分 公開
[Sabrina PolinTechTarget]

関連キーワード

Intel(インテル) | AMD | ビジネスPC


画像

 IntelとAMDが、それぞれ新世代のCPUを市場に投下する。Intelは第10世代の「Intel Core」を2019年5月28日に発表し、AMDは第3世代の「AMD Ryzen」を発表した。これらの製品はプロセッサメーカー同士の競争を激化させる見通しだ。

 開発コードネームで「Ice Lake」と呼ばれるIntelの第10世代Coreは、コンシューマー向けの薄型ノートPCや2-in-1デバイス(タブレットとしても利用できるノートPC)など、モバイルデバイスの処理能力向上を図る。IntelのCPUとしては初めて、人工知能(AI)機能の利用を念頭に設計された。

 Ice Lakeは10ナノの製造プロセスを採用したCPUコア「Sunny Cove」に、第11世代のGPU(グラフィックス処理プロセッサ)コアを搭載したCPUで、シリーズとして「Core i3」「Core i5」「Core i7」がある。最大4コアを搭載できる(8スレッドを同時実行可能)。CPUの動作周波数(クロック数)は最大4.1GHz(周波数変動技術「Intel Turbo Boost Technology」利用時)、GPUコアの動作周波数は最大1.1GHzとなっている。

「Ice Lake」が取り入れる新技術

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

新着ホワイトペーパー

市場調査・トレンド プリサイスリー・ソフトウェア株式会社

クラウド統合を見据えたメインフレームのモダナイズ、3つの手法はどれが最適?

長年にわたり強力かつ安全な基盤であり続けてきたメインフレームシステム。しかし今では、クラウド戦略におけるボトルネックとなりつつある。ボトルネックの解消に向け、メインフレームを段階的にモダナイズするアプローチを解説する。

プレミアムコンテンツ アイティメディア株式会社

「Intel敗北」の決定的な原因はやはりあれ?

コンピューティング市場で支配的な地位にあったはずのIntelは、なぜ衰退してしまったのか。歴史を振り返りながら、同社の失敗を分析する。Intelに生き残る道はあるのか。

プレミアムコンテンツ アイティメディア株式会社

HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?

SSDの大容量化や価格競争力の向上により、「SSDオンリー」という選択肢が現実味を帯びつつある。しかし、HDDが完全に不要になるとは断言できない。その理由は何か。

製品資料 JBCC株式会社

ファイルサーバのクラウド移行は今が好機か、最適な移行先を選ぶヒント

昨今は企業で扱うデータが増加傾向にある上、働き方の変化などにも対応する必要性から、オンプレミスのファイルサーバをクラウドに移行する企業が増えている。そこで、移行先を選ぶポイントやセキュリティ対策について、動画で解説する。

事例 INFINIDAT JAPAN合同会社

ECシステムのデータ急増やI/O性能低下などの問題を解消したストレージとは?

ECと通販システムを統合したパッケージの開発と導入を事業の柱とするエルテックスでは、事業の成長に伴いデータの容量を拡大する必要に迫られていた。そこでストレージを刷新してコスト削減や可用性の向上などさまざまな成果を得たという。

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news130.jpg

Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...

news040.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news253.jpg

「AIエージェント」はデジタルマーケティングをどう高度化するのか
電通デジタルはAIを活用したマーケティングソリューションブランド「∞AI」の大型アップ...