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Microsoftが「医療」で攻勢 197億ドルで音声認識のNuanceを買収
Microsoftは音声認識ソフトウェアベンダーのNuance Communicationsを約197億ドルで買収し、医療分野での成長を加速させる。音声認識の技術をどう生かすのか。
Microsoftは、AI(人工知能)技術を活用した音声認識ソフトウェアを手掛けるNuance Communicationsを約197億ドル(約2兆1670億円)で買収する。2021年4月12日(現地時間)に両社が発表した。
この買収によって、MicrosoftはNuance Communicationsの音声認識や文字起こしのソフトウェアを既存の製品やサービスに取り込み、医療向け事業の成長に生かす。
患者情報を口述し、自動的に文字起こし
Nuance Communicationsは近年、医療向けのIT製品の開発に注力し、医療機関向けの文字起こし分野における主要ベンダーの一社となっている。同社が提供する医療向けソフトウェアの一つに、医師が患者を診察した結果を口述して文字として記録できる音声認識システム「Dragon Medical One」がある。同社のもう一つの製品、「Dragon Ambient eXperience」(DAX)は医師と患者の間の会話を認識し、自動的に文字起こしをする。
Dragon Medical OneやDragon Ambient eXperienceといったNuance Communicationsのソフトウェアは主要な電子健康記録(EHR)製品と連携し、文字化した患者情報をEHRに自動で反映できる。
医療向けクラウド市場でAzureの競争力を強化
MicrosoftとNuance Communicationsの両社は、以前からパートナーシップを築いてきた。Nuance CommunicationsはMicrosoftのクラウドサービス群「Microsoft Azure」でシステムを運用し、一方のMicrosoftは、2020年に発表した医療向けクラウドサービス群「Microsoft Cloud for Healthcare」にNuance Communicationsの製品を統合していた。今後はさらに統合の範囲を拡大するという。
調査会社CCS Insightのチーフアナリスト、ニック・マックィア氏は「Microsoftは今回の買収によって、AI機能を使った魅力的な医療向けの製品を獲得するだけではなく、医療分野の知見も新たに獲得する」と説明する。
Nuance Communicationsは音声認識の他にも、不正検知や画像認識など幅広い分野の技術を持つ。Microsoftはこれらの技術を取り込むことで「医療向けクラウド市場でAzureの競争力を大幅に強化する」とマックィア氏はみている。
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