従業員が「Microsoft Teams」でやりとりするチャットを監視するために、IT管理者が取り得る手段が、「Microsoft 365」のコミュニケーションコンプライアンス機能だ。どのような機能なのか。どうすれば使えるのか。
2020年から2021年にかけて、企業の従業員がビジネスチャットツールを利用する機会は大幅に拡大した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)の影響で、企業の間でオフィス出社から在宅勤務などのテレワークへの移行が進んだことが大きな理由だ。「Microsoft Teams」などのビジネスチャットツールは、従業員が互いに離れた場所で仕事をしながらプロジェクトを進める際に効果を発揮する。
ビジネスチャットツールが仕事に重要な役割を果たすようになってくると、状況によってはチャットを監視する必要性が生じるようになる。特に法規制に従う必要のある組織ではチャットの監視が重要になる。
幸いなことにTeamsを含むオフィススイート「Microsoft 365」(Office 365)には、チャットの監視やログ記録といったコミュニケーションコンプライアンス機能を備える。IT管理者はリスク管理を強化するためのポリシーを決めて、Teamsのチャットを監視することができる。ただし実施に当たっては準備が必要だ。組織のIT管理者がTeamsのチャットの監視を始めるために必要な4つのステップを解説する。
Teamsのチャットを監視するにはまず、Microsoft 365の全てのプランでコミュニケーションコンプライアンス機能が使えるわけではないことを知っておこう。現在のライセンスが一般企業向けプランの「Microsoft 365 Business Basic」「Microsoft 365 Business Standard」「Microsoft 365 Business Premium」のいずれかである場合、コミュニケーションコンプライアンス機能を利用するには、大企業向けプランである「Microsoft 365 E3」または「Microsoft 365 E5」にアップグレードする必要がある。
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