検索AIツール「Perplexity」は、「ChatGPT」をはじめとする他のAIツールと何が違うのか。独自の強みやプランごとの違いについて解説する。
「Perplexity」は、AI(人工知能)ベンダーPerplexity AIが提供するAI搭載型の検索ツールだ。「AIチャットbot型のWeb検索ツール」として設計されているものの、単なる検索機能にとどまらず、ユーザーのクエリ(質問や指示)に対するコンテンツ生成タスクを幅広くこなすことができる。
近年、「ChatGPT」に代表されるAIツールが続々と登場しているが、これらとPerplexityは何が違うのか。検索機能の特徴や、利用プランの詳細を解説する。
Perplexityは、自社開発およびサードパーティー製の複数の大規模言語モデル(LLM)を使用して検索結果を提供する。LLMの高性能な自然言語処理(NLP)能力により、Perplexityとのやりとりは自然な会話のように感じられる。
標準検索では、Perplexity AIがMetaのLLM「Llama 3」をベースに改良した「Sonar」が使用される。有料プランのユーザーは、より高度な検索機能やマルチモーダル機能を実現する以下のようなLLMに切り替えて利用することもできる。
Perplexity AIは以下のような技術を用いて検索精度の向上を実現している。
検索には「Auto」(自動)モードと「Enhanced queries」(強化されたクエリ)モードがあり、「ホーム」タブの検索ボックスの左下隅からモードを切り替えることができる。
標準的な検索機能を提供するAutoモードでは、Perplexity独自のLLMであるSonarを使用し、以下のような基本的なタスクを実行する。
より高度な検索および生成機能を利用できるEnhanced queriesモードでは、以下4種類の検索が可能だ。
Perplexityの利用プランは3種類あり、無償版の「Standard」、有償版の「Pro」および企業向け「Enterprise Pro」を提供する。2025年4月時点でのプランの詳細は以下の通り。
Proプランと同等の機能に加えて、以下のような機能を提供する。
従業員数250人未満の企業の場合、1ユーザー当たり月額40ドル、または年額400ドルで利用できる。より大規模な企業向けの料金については、Perplexity AIの担当チームに問い合わせる必要がある。
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