「Go」を生かしたネットワーク運用管理【中編】
プログラミング言語「Go」は熱心な開発者ほど学習しにくい? その理由とは
エンジニアがプログラミング言語「Go」を学ぶ上での難しさとは何か。Goを用いたログ取得、分析の課題とは。専門家に聞いた。
前編「プログラミング言語『Go』の魅力とは? 『Goで“脱COBOL”』の成功者が語る」は、Barracuda Networksでシニアソフトウェアエンジニアを務めるアダム・ウッドベック氏が考える、プログラミング言語「Go」のメリットを説明した。中編はGoを習得する上でのハードルと、ログ収集の課題および解決策をウッドベック氏に聞く。
「Go」の習得を難しくする“あのハードル”
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Goについて知る
―― Goを学ぶ上で一番難しいことは何ですか。
ウッドベック氏 Goの書き方のスタイルに従わなければならないことだ。「Perl」「Python」「PHP」「Java」など、他のプログラミング言語を経験してからGoを学び始めるエンジニアは、GoでPerlやJavaなどの書き方に従おうとする。Goのスタイルに少し逆らい、なじみのあるプログラミング言語のスタイルを踏襲しようとするわけだ。
こつをつかんで頭を切り替えられれば、Goのパワーを活用できるようになる。私もそうした切り替えを経験した。同じ経験を持った、数え切れないほど多くの人と話したこともある。これは通過儀礼のようなものだろう。
「ログの洪水」に悩まされないためには
―― Goを使ってどのようにロギング(ログの記録と分析)やメトリクス(指標)管理をしていますか。
ウッドベック氏 システム開発を始めたころは、必要だと思ったことを全て記録していた。だが、すぐにそれは良いやり方ではないと分かった。必要な針が埋もれているが、見つけられそうもない干し草の山を作っていたようなものだからだ。
私のアプローチはそこから進化した。今も多くのログを蓄積しているが、必要なもののみを収集するようにしている。例えばデバッグのログのように、問題にぶつかった場合に必要になることが分かっているデータをログに記録するといった具合だ。システムの本番運用でログに煩わされるのは、対処すべき事項がある場合だけにした方がよい。
注意を払うべきログであっても、過剰に生まれる場合がある。Goが標準で備えるロガー(ログを取得するプログラム)の一部は、サンプリングの考え方を取り入れている。プログラムで「このイベントが5回発生するごとに通知を送信する」といった定義が可能なので、大量のクライアントが一度に生成するログの“洪水”に見舞われずに済む。
メトリクスについては、全て網羅的に測定している。「Prometheus」といった監視ツールをGoプログラムのメトリクス測定に使用する場合、他の書き込み処理を妨害せずに数値を計測する「アトミックカウンタ」を用いることで、メトリクス測定処理の負荷を軽くできる。バックグラウンドでメトリクスを測定し、Prometheusがメトリクスを監視する。メトリクスに加え、現在何が起こっているのかを可視化するダッシュボードもアプリケーションの状態の把握に役立っている。
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