Googleは本当に記憶力を低下させているのか?Googleと「Google+」で変わる思考と社交【前編】

どこかで読んだ調査によれば、私たちはGoogleのせいで頭が悪くなっているわけではないそうだ。もし必要ならリンクをツイートしよう……いや、もう送ったっけ?

2011年08月31日 09時00分 公開
[Leigha Cardwell,TechTarget]

 あなたは情報を“後で必要に応じてネットで見つけられるもの”と、“ネットでは見つからないので記憶しておかなければならないもの”とに分類していないだろうか。もしそうなら「Googlitis」(Google炎)にかかっているかもしれない。Urban Dictionaryの定義によると、これは取りつかれたように、あるいは無意識のうちにGoogle検索してしまうなど、人生の全ての疑問の答えをGoogleで探そうとする症状を言う。

 Googlitis、ではなくてGoogleは、記憶力の低下や怠慢、さらには知能の低下にまで関係するといわれてきた。しかしコロンビア大学が最近実施した「記憶におけるGoogle効果:指先だけで手軽に入手できる情報が認識に与える影響」という調査によると、Google検索(および他社の検索エンジン利用)によって記憶力が低下したり、知能が低下したり、知的動機が低下したりはしていないことが分かったという。一方でこの調査を実施した研究者は、検索エンジンは私たちが情報を処理する方法を変化させていると論じた。

 情報を処理する方法は産業革命によって変化した。そういう言い方をすれば、情報を処理する方法はエアコンによって変化した。猛暑が続くこの夏にエアコンがなければ、私が情報を処理する方法は劇的に変化していたに違いない。つまり私が言いたいのは、テクノロジーによって私たちの生物学的な社交パターンや行動が根本的に変わることはなく、それは検索エンジンにも当てはまるということだ。

関連ホワイトペーパー

Google(グーグル) | 検索 | 検索エンジン | パスワード


ITmedia マーケティング新着記事

news079.jpg

狙うは「銀髪経済」 中国でアクティブシニア事業を展開する企業とマイクロアドが合弁会社を設立
マイクロアドは中国の上海東犁と合弁会社を設立。中国ビジネスの拡大を狙う日本企業のプ...

news068.jpg

社会人1年目と2年目の意識調査2024 「出世したいと思わない」社会人1年生は44%、2年生は53%
ソニー生命保険が毎年実施している「社会人1年目と2年目の意識調査」の2024年版の結果です。

news202.jpg

KARTEに欲しい機能をAIの支援の下で開発 プレイドが「KARTE Craft」の一般提供を開始
サーバレスでKARTEに欲しい機能を、AIの支援の下で開発できる。