SQL Server 2012を推す7つの機能を紹介【後編】
「SQL Server 2012」へ移行しても大丈夫? 不安を消し去る注目機能とは
前編に引き続き、サポートが終了した「SQL Server」の移行先として、SQL Server 2012へのアップグレードをお勧めする理由を解説する。後編では残りの4つの機能を詳しく説明する。
前編「サポート終了の「SQL Server」、移行先の本命は“あの製品”」では、「Microsoft SQL Server 2012」へのアップグレードをお勧めする7つの機能のうち、3つについて解説。包含データベースや監査機能の強化、Windowsグループの既定のスキーマについて詳しく紹介した。後編では、SQL Server 2012に関する残りの4つの機能を紹介する。
4.ユーザー定義のサーバロール
SQL Server 2012では、「固定サーバロール」に似た「ユーザー定義のサーバロール」が導入されている。この2つのロールで異なるのは、SQL Serverの管理者が作成したかどうかという点のみだ。SQL Serverの管理者は、「Transact-SQL」(T-SQL)または「SQL Server Management Studio」を使用して、ユーザー定義のサーバロールを作成、削除、管理できる。ユーザー定義のサーバロールを使用する最大のメリットは、ジョブの責任に基づいてユーザーにアクセスを承認できることだ。
5.FileTable
SQL Server 2012で導入された「FileTable」を使用すると、SQL Serverの「FILESTREAM」テクノロジーをベースに作成された特別なテーブルにファイルやディレクトリを格納できるようになる。FileTableには各列がファイルやディレクトリを表す固定のスキーマがある。FileTableの主なメリットは、ファイルとディレクトリの管理で「Win 32 API」がサポートされている点だ。つまり、Windows Shareからファイルとディレクトリの階層にアクセス可能で、データベースストレージがWin32アプリケーションに対して透過的になる。他の列と同様に、T-SQLでファイルは一括で読み込み、更新、管理することが可能だ。SQL Server 2012では、この機能でジョブのバックアップと復元にも対応している。詳細については、「FileTables(SQL Server)」を参照されたい。
6.非クラスタ化列ストアインデックス
SQL Server 2012リリースでは、「列ストア」と呼ばれる新しい型の非クラスタ化インデックスを導入した。列ベースでデータが保存およびグループ化されていた従来のB-Treeインデックスとは異なり、列ストアインデックスでは個別のディスクページセットで各列のデータをグループ化して保存する。列ストアインデックスは、列を並べ替えられた順に物理的に格納するのではない。大量のデータを圧縮してメモリ上に格納することで、バッファプールの効率が向上し、クエリの実行時間が大幅に短縮されている。さらに、クエリの処理に必要な列ベースのデータページのみがディスクから取得され、メモリ内に移動されるため、総ディスクI/OとCPUの使用率も低減される。
列ストアインデックスは、SQL Server 2012に施されたパフォーマンスとスケーラビリティに関する非常に大きな機能強化の1つだ。特に膨大な量のデータを素早く収集してアクセスしなければならない状況においては、列ストアインデックスによって、データウェアハウス(DWH)のクエリ処理時間が短縮される。Microsoftによると、インメモリのカラムストア圧縮エンジン「xVelocity」では、クエリの速度を4倍、10倍、そして100倍に向上するという。詳細については、「列ストアインデックス」を参照されたい。
7.AlwaysOn可用性グループ
SQL Server 2012で導入された「AlwaysOn可用性グループ」は、データベースミラーリング機能とログ配布機能を強化して、組み合わせたものだ。SQL Serverデータベースの高可用性災害復旧ソリューションで、エンタープライズレベルのデータベースミラーリングの代替手段を提供する。可用性グループはプライマリデータベースと1~4セットの対応するセカンダリデータベースをサポートしている。セカンダリデータベースは、読み取り専用アクセスやバックアップ操作のために利用できるようにすることが可能だ。詳細については、「AlwaysOn可用性グループの概要(SQL Server)」を参照されたい。
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