リセラーのクラウドビジネス収益化を支援
DaaS、Office365、Dropboxで商機をつかむ、ソフトバンクC&Sのクラウドビジネス戦略(1/2 ページ)
IT商材の流通だけでなく、クラウドサービス、通信サービスなど、幅広い分野を取り扱うソフトバンクコマース&サービス。同社はクラウドビジネスのどこにフォーカスしているのか。溝口泰雄氏に聞いた。
国内トップクラスのITディストリビューターとして、幅広いジャンルのIT製品/サービスを取り扱うソフトバンク コマース&サービス。同社は単に取り扱い製品の数やビジネス規模が大きいだけでなく、先進的な製品/サービスをいち早く取り扱い、国内市場開拓の先陣を切るディストリビューターとしても知られる。
これまでもさまざまな市場を開拓してきた同社は、現在どのような領域に注力し、そしてリセラーに対してどんな価値を提供しようとしているのだろうか。代表取締役社長 兼 CEOの溝口泰雄氏に聞いた。
注
「ディストリビューター」「リセラー」という言葉の厳密な定義付けはないが、本稿では次のように位置付けている。
- ディストリビューター:幅広いベンダーから仕入れたIT商材を自社在庫として保有し、小売業者やユーザー企業に販売する卸業者。大規模な拡販、流通の役割に軸足を置く事業者。
- リセラー: IT商材をベンダー、ディストリビューターなどから仕入れ、ユーザー企業に販売する、大規模な流通経路は持たない事業者。仕入れた商材をそのまま販売するのではなく、他のシステムと組み合わせたり機能を追加したりして付加価値を高めて販売するリセラーはVAR(付加価値再販業者)という。
併せて読みたいお勧め記事
DaaS(Desktop as a Service)について
「Dropbox Business」について
今日のIT市場は「急激な発展期」のさなかにある
溝口氏は、今日のIT業界は「大きな変革期」に差し掛かっていると述べる。
「これまでITの世界は、一定のペースで緩やかに発展してきたというより、革新的なテクノロジーが出てくるたびに一気に市場が変化する『階段』のような発展を遂げてきた。そして現在は、まさにこの急激な発展期に当たると見ている」
同氏はこの変革を説明するキーワードとして「ハイブリッド環境」と「真の意味でのエンドユーザーコンピューティング」の2つを挙げる。
クラウドコンピューティングの急速な普及により、企業ITの世界は従来のオンプレミス環境、パブリッククラウドのIaaS、SaaSなどが混在するハイブリッド環境が主流になりつつある。「今後は、このハイブリッド環境をいかにスムーズに、シームレスに使いこなせるかがIT活用の鍵を握るだろう」と同氏は指摘する。
そのために同社では、オンプレミス環境やプライベートクラウドを構築するための仮想化製品、SaaS、さらには自社システムとクラウドを結ぶために不可欠な通信サービスなど、多様な製品/サービスを通じて企業のハイブリッド環境の構築と運用をサポートしていく体制を整えている。
また同時に、エンドユーザーコンピューティングの世界でもブレークスルーが起きつつある。企業におけるスマートデバイスの普及に続き、デスクトップ環境をクラウドサービスとして提供するDaaS(Desktop as a Service)が実用化されたことにより、これまでは掛け声だけで終わりがちだったワークスタイル革新が、いよいよ現実のものとなりつつある。
同社でもいち早くDaaSの販売を開始した。さらに、自社内でもDaaSを導入し、いつどこにいても働ける環境を自ら実践しているという。
「DaaSは端末内にデータを残さないので、セキュリティを担保しつつ新たなワークスタイルを実現できる。しかも、これまでのシンクライアントやVDIと比べ大幅に安価で、短期間で利用を開始できる。そのため、ワークスタイル変革を目指す企業だけでなく、エンドポイントセキュリティの強化を図る企業からも多くの引き合いをいただいている」
また同社では従来のクライアント端末(ファットクライアント)からシンクライアントまで、DaaS環境にアクセスするためのクライアントデバイスに関しても多種多様なラインアップをそろえている。企業ごとのニーズに応えるために、システムからデバイスまで、エンドユーザーコンピューティング環境に関わる製品/サービスをトータルで提供している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
技術文書・技術解説
[Jamf Japan 合同会社] MDMだけでモバイルセキュリティは十分? 不足する対策を16項目でチェック -
製品資料
[株式会社ウェーブスプリッタ・ジャパン] 100Gbps対応の光トランシーバーはどう選ぶ? 10分で分かる選定のポイント -
製品資料
[株式会社フィックスターズ] 組み込み開発の生産性と機密性を両立、自社環境で構築する「セキュアAI」活用術 -
製品レビュー
[ServiceNow Japan合同会社] 問い合わせの約9割を自動で解決、AI主導の自律型CRMがもたらす業務変革の全貌 -
市場調査・トレンド
[ServiceNow Japan合同会社] AI活用が業務自動化で止まる理由は何か? 調査で判明した課題と変革への道筋
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
マンガで解説:採択率は3割台? デジタル化・AI導入補助金申請の落とし穴
-
2
AI全部入り「Microsoft 365 E7」に企業が二の足を踏む訳 移行意向はわずか4%
-
3
脱VMwareの前提が崩れる BroadcomのVDDK公開停止で確認すべき点
-
4
【基本情報技術者試験】「デュプレックスシステム」と「デュアルシステム」の違いは?
-
5
なぜOpenAIやAnthropicのAIは「脱走」したのか 情シスが迫られるエージェント統制
-
6
Anthropicが明かす AIは入力データを「どこまで覚えているのか」
-
7
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
8
GitHubが指摘 AIが書いた「おそらく動くコード」が招くシステム崩壊
-
9
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
-
10
「高すぎるGPU」を捨てAI推論をCPUへ Armが示す電力とコストの現実解
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
生成AIのハルシネーションを防止 回答精度を高めるセマンティックレイヤーとは
-
2
5回聞くだけじゃ足りない? トヨタ式「なぜなぜ分析」の正しい実践方法
-
3
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
4
インシデント対応工数を約3割削減、東京ガスの事例に学ぶ監視体制刷新のコツ
-
5
「脱Excel」か「Excel快適化」か? 現場にやさしい業務改善の進め方
-
6
マンガで解説:「ゼロトラスト」「SASE」の必要性とメリット
-
7
5分で分かる「セキュア大容量ファイル転送サービス」の機能とメリット
-
8
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
-
9
国税庁の次世代基幹システム「KSK2」稼働開始に向けて、対応すべき変更点とは?
-
10
AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー