課題はやっぱりライセンス
見えてきた、2016年にうわさされる“Microsoft DaaS”の片りん(1/2 ページ)
米MicrosoftはDaaSのリリース準備を整えている。このDaaSは、DaaSがメインストリームテクノロジーとなるために必要な後押しとなるかもしれない。
2016年内には、米MicrosoftのDaaSを目の当たりにすることになるだろう。
米MicrosoftがDaaS(Desktops as a Service)をリリースする兆候は2013年ごろから見られていた。多くの人が考えていたよりも時間がかかっているが、MicrosoftのDaaSは形になってきているようだ。
Microsoftが「Project Mohoro」を発表したのは2013年5月のことだ。このプロジェクトは、その1年後の2014年に「Azure RemoteApp」(RemoteApp)という名前でリリースされた。同社の「Microsoft Azure」は、2010年にクラウドプラットフォームとしてリリースされている。Microsoft Azureでは、「リモートデスクトップセッションホスト」(RDSH)プラットフォームをいつでも展開することができた。RemoteAppのリリースは、クラウドでホストするWindowsアプリケーション市場にMicrosoftが公式に参入したことの表れだった。RemoteAppは、私たちが長年使用してきたプラットフォームと同じものを単に製品化したものである。RemoteAppとRDSHは組み合わせて使用してもライセンスを変更する必要すらない。なぜなら、そのようなセットアップに関する「Service Provider License Agreement」(SPLA)が既に存在していたからだ。
バックエンドでは、RemoteAppによって、Microsoftは同社のオーケストレーションとマルチテナントの影響力を拡大していた。デスクトップとサーバではワークロードが全く異なる。RemoteAppによって、Microsoftはクラウドで対話型ユーザーを扱う方法を知るチャンスを得た。クラウドでホストしているWindowsアプリからDaaSのサービスプロバイダーレベルにワークロードをスケールアップするのが容易でないことは想像に難くない。
ライセンス方式が示唆する方針転換
VDI(仮想デスクトップインフラ)によって、Windowsが動作する仮想マシンはユーザーのデスク上から消えている。ほとんどの場合、仮想マシンは複数のWindowsのインスタンスを同時に動作させている。Microsoftは、その抜け道を企業が利用しないように、「Windows Vista」のリリースと同じタイミングで「Virtual Enterprise Centralized Desktop」ライセンスを作成した。なお、このライセンスの名称は、「Windows 7」のリリース時に「Virtual Desktop Access」に変更されている。どちらのライセンスでも、各Windowsのフルバージョン1つにつきプライマリデバイスが1台必要になる。それから、そのデバイスに接続するWindows非搭載デバイスごとにVDAライセンスも取得しなければならない。非常に複雑であるため、当時は誰もが混乱していた。
Microsoftは大企業を対象にユーザーごとのWindowsライセンスの提供を2014年11月に開始した。この変更によって、VDIを使用している全企業がライセンスの悩みから解放された。それから、さらに重要なことがある。それは、Microsoftがデスクトップとアプリケーションに対する見方をついに変える姿勢を見せたことだ。以前、Microsoftは、Windowsの価値をプロセッサと結び付けるアプローチを採用していた。1つのOSに1つのプロセッサという考え方をしていた。そして、この考え方で25年にわたって大きな成功を収めてきた。最高経営責任者(CEO)のサトヤ・ナデラ氏が率いる新生Microsoftは、同社を取り巻く世界が変化していることを認識したようだ。
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