コラボレーションのハブになる
チャットが電子メールをゼロに? 「Slack」「Microsoft Teams」で変わる“未来の仕事”
複数人のグループでチャットするチームチャットが注目を浴びている。さまざまなベンダーがサービスをリリースしているが、仕事において定着するのだろうが。
一般ユーザー向けのチャットサービスが浸透した今、ビジネス向けのチャットサービスが登場し、複数人のグループでチャットする「チームチャット」がユニファイドコミュニケーションの最新トレンドになっている。チームチャットを導入する最大の目的は、従業員の生産性向上と業務ワークフローの合理化だ。
チームチャットアプリケーションの人気はこの1年で急上昇している。Nemertes Researchが中・大規模企業40社を対象に実施した調査によると、2015年にわずか2%だったチームチャットアプリケーションの利用率は2016年には33%に急増した。
だがチームチャットアプリケーションが定着するかどうかについて、2人のアナリストの意見は真っ二つに分かれる。
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Slackに挑戦する他のアプリケーション
Frost & Sullivanのアナリスト、ロブ・アーノルド氏は「この分野は派手に宣伝されているが、これらのツールが働き方を変えるようなコラボレーションサービスになるかどうかは疑問だ」と話す。
過去にも、エンタープライズソーシャルアプリケーションのように、コミュニケーションとコラボレーションのハブになることを目指したプラットフォームやアプリケーションがあった。今はチームチャットアプリケーションがその流れを引き継いでいる、とアーノルド氏はいう。
「全てのコミュニケーションツールをまとめるというコンセプトと発想は悪くないが、それが本当に実現したところは見たことがない」(アーノルド氏)
ベンダー各社はチームチャットアプリケーションを提供することで、他社をしのぎ、同社サービスを密接に連係させ、サービスを差別化しようと必死だ。だがこうしたアプリケーションが次々と登場すると、ユーザーの選択肢があふれ返ってしまうとアーノルド氏は話す。
「あまりにもたくさんの選択肢がある。ユーザーに必要なのは使いやすくて信頼できるツールだ」とアーノルド氏は述べる。
一方、Nemertes Researchのアナリスト、アーウィン・レーザー氏は、チームチャットアプリケーションがこれまでのソーシャルプラットフォームより優れており、リアルタイムのより良いコラボレーションを実現できると話す。
「ユーザーの電子メール離れが進み、主流はショートメッセージに移っている。誰かと話そうと思ったら、電話をかけるよりショートメッセージを送ることが多くなった」(レーザー氏)
Slack Technologiesの「Slack」」やCisco Systemsの「Cisco Spark」、また2016年11月に発表されたMicrosoftの「Microsoft Teams」などのチームチャットアプリは、ショートメッセージと同じくらい手軽でありながら、企業のコントロールが効き、複雑な用途に対応できるとレーザー氏はいう。
これまでのエンタープライズソーシャルアプリケーションは、もっと大掛かりなものだった。通常の導入では、コミュニティーマネジャーを置いたり、複雑なユースケースに対応できるプラットフォームを用意したりする必要があったとレーザー氏は話す。
「チームチャットアプリケーションを仕事のハブとするモデルは、多くの人に受け入れやすい。このモデルはソーシャルアプリケーションとは全く違う」(レーザー氏)
チームチャットは、会話を特定のトピックの範囲内に収められる。チャット領域にはファイルやメモ、ハイパーリンクを添付することもできる。レーザー氏によると、Nemertes Researchは社内のコミュニケーションにSlackを、社外とのコミュニケーションには電子メールを使っているという。
「何年も前から、ソーシャルアプリケーションは電子メールを置き換えるといわれてきた。チームチャットがついにそれを実現した」(レーザー氏)
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