産業機器や軍事機器向けデータ保護機能も提供
世界初2TバイトのSSDが登場、アナリストの評価は?
軍事や宇宙探査、産業向け機器用SSDを販売する米Foremayは、従来製品の倍の容量になる2Tバイト SSD(2.5インチ)を発表した。この製品の登場で市場はどう変わるのだろうか。
ソリッドステートドライブ(SSD)の最大の魅力は、速度だ。起動やスワップ、アプリケーションの読み込みがHDDと比べて格段に速くなる。しかし、通常SSDはPCの起動やアプリケーションの読み込みの高速化を目的とした範囲でしか使われておらず、データの保存には現在も巨大な数TバイトのHDDが使われている。
だが、産業機器や軍事機器などでは、可能な限り設置スペースを抑えるためにSSDのみのストレージを必要とする。その際には、コンシューマー向けのSSDでは得られないレベルの保護機能を搭載した大容量のSSDが採用される。
このようなSSDを専門としているのが、商用グレードのSSDおよびコントローラーを製造している米Foremayだ。同社は特に軍事、宇宙探査、産業向け機器用のドライブを販売している。過酷な環境および使用にも耐え得るSC199シリーズや、高速端末向けで耐久性の高いTC166シリーズなどのSSD製品を展開している。
Foremayは既に容量が1TバイトのSSDを販売しているが、今度は前述の市場向けに、この倍の容量となる2Tバイトのドライブを発売する。標準的な2.5インチのフォームファクタで、インタフェースはSATA IIIだ。
Foremayの営業・マーケティング担当ディレクターのデニス・エオディス氏によると、このドライブは軍事、産業、エンタープライズ市場が対象になるという。暗号化機能とセキュア消去(Secure Erase)機能を備え、湿気を防ぐ特殊な塗料でコーティングされている。
「何と言っても、気温と振動の要件をクリアしている。また、設置スペースが限られる場合では、容量の少ないドライブを4台または8台ではなく、2Tバイトのドライブを1台使える方が断然有利だ」とエオディス氏はこの製品のメリットを話す。
市場調査会社の米IHS iSuppliのメモリ/ストレージ担当シニア主席アナリスト、マイケル・ヤン氏は「一般的には、ブートドライブに120GバイトのSSDを採用し、ストレージドライブには1Tバイトの従来のHDDで間に合うとしても、完全なSSDストレージが必要になる状況がある」とし、「用途によってはサーバの設置スペースが非常に限られるため、2TバイトのSSDが必要になる。2TバイトのSSDがあれば、ハードウェアの拡張や追加購入が必要なケースも減る」とコメントしている。
なお、この製品の発売日や希望小売価格は、本稿執筆時点で不明。
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