Apple「iWatch」は来るか?
まだ流行っていないといって「ウェアラブル」を無視してはいけない
ユーザーがスマートフォンやタブレットを会社に持ち込んでいるのなら、ウェアラブルでもそうしないはずがない。ウェアラブルデバイスはまだブレークしていないが、備えるのに早過ぎるということはない。
ユーザーにとっては波に乗り遅れるよりも、新しいトレンドを先取りする方がいいに決まっている。次は、身に着けてスマートフォンと接続して、通話やデータ入力、アプリへのアクセスといった用途に使えるウェアラブルデバイスがトレンドになるかもしれない。ハンズフリーで使えるため、さまざまな形でビジネスに利用できる可能性がある。このウェアラブル技術は、ビジネスの世界で広く普及するかどうかは未知数だが、消費者からそっぽを向かれることはないだろう。
あなたの会社の社員がオフィスに持ち込むようになる前に、この新しいコンピューティングデバイスについて予習しておこう。
ユーザーは必ずウェアラブルデバイスを購入する!?
「それをつくれば、彼らはやって来るだろう(If you build it, they will come)」(※)という有名な言葉がある。センサーや無線技術の進歩とともに、ウェアラブルデバイスはより実用的なものになり、消費者は財布を開くだろう。米調査会社Gartnerは、フィットネス用のウェアラブルデバイス、アプリ、サービスの世界売上高が、2016年には50億ドルに達すると予想している。今のところ、ウェアラブルデバイスの最大のユースケースは、依然として個人のフィットネスと健康だ。韓国Samsungの「Gear Fit」のような選択肢があるが、この技術は今後も成熟を続けるだろう。そうなれば、消費者はウェアラブルデバイスを買う多くの理由を見いだすようになる。そして財布を開くわけだ。
※米国映画『フィールド・オブ・ドリームス』に出てくるフレーズ(映画では、「they」ではなく「he」)
ウェアラブルデバイスはビジネス用途にも有望
ウェアラブルデバイスは当面は健康のために使われるだろうが、職場にも入ってくる可能性がある。企業でのユースケースとしては、ヘルスケア環境やエンジニアリング環境が考えられる。こうした環境では、ハンズフリー機能が特に役立ちそうだ。医療技術者や倉庫スタッフは警告やその他の関連データを、機器から手を離さずに見ることができるだろう。スマートメガネやスマートウオッチも、重い制服を着たり、危険な環境で仕事をしたりする必要がある人(例えば、捜索救助隊のメンバーなど)に便利だろう。あなたの会社がこうした業務とは無縁でも、早とちりは禁物。ウェアラブルデバイスは、営業担当、不動産仲介担当、弁護士など、手間をかけずに素早くデータにアクセスする必要がある社員にも利用される可能性がある。
GoogleやSamsungなど大手ベンダーが手掛ける
IT管理者がこうしたデバイスを学ぶべきである、もう1つの理由は、Samsungや米Googleのような大手ベンダーがウェアラブル技術を切り開いていることだ。米Appleも「iWatch」を開発しているとうわさされており、米Facebookも最近、仮想ゲーム会社の米Oculus VRを買収した。こうした企業がこの技術の可能性を信じているなら、より多くのイノベーションがより速いペースで進みそうだ。もちろん、だからといって、ウェアラブル技術がすぐに成功を収めるとは限らない。「Galaxy Gear」のようなSamsung製ウェアラブルデバイスには巻き返しが必要なのは確かだ。「Samsung Gear Fit」もウェアラブルデバイスの多くと同様に、互換性のあるデバイスとセットで使わなければならず、コストも高い。
IT管理者は常に先手を打つべし
ウェアラブル技術はさまざまなビジネス用途で利用できる可能性を秘めており、これらのベンダーから新技術が投入されているだけに、企業のIT管理者は、早くからこの技術に取り組んだ方がよいだろう。今は自社のユーザーがウェアラブル技術を持ち込んでいなくても、いずれはそうしたデバイスの管理が必要になるかもしれない。この技術がコンシューマー用途でどのように利用されるかを理解しておくことが賢明だ。企業IT管理者向けのデバイス管理ツールを使う上でも、いずれはウェアラブルデバイスを考慮する必要が出てくるかもしれない。
将来はビジネスの側から、ウェアラブルデバイスの企業におけるユースケースが生まれる可能性もある。それを実現するプロジェクトを担当することになったら、プロジェクトの先頭に立ちたくないだろうか。この技術について早くから予習しておけば、そこで物を言うだろう。
そしてウェアラブルデバイスが欲しくなる
IT管理者も仕事を離れれば消費者だ。ITスタッフがウェアラブルデバイスを使うこともあり得るだろう。実際、ウェアラブルデバイス用のアプリがスマートフォンやタブレット用のモバイルアプリのように、企業IT環境の管理に利用されることも考えられる。
以上の理由では、ウェアラブルデバイスについての学習に今から取り組むにはまだ不十分だと思う人は、2015年に家族のクリスマスプレゼントの希望を聞いて、ようやく腰を上げることになるかもしれない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[富士ソフト株式会社] 受注業務は既に変革のステージ 出遅れて競争力を失わないためのDX戦略 -
市場調査・トレンド
[富士ソフト株式会社] 受注業務でありがち 「今は困っていない」と見直しを先送りにすることの弊害 -
製品資料
[富士ソフト株式会社] 「B2B EC」選定を製品比較から始めると迷走する理由 -
技術文書・技術解説
[SB C&S株式会社] 「Everpure FlashArray」技術詳細解説資料:概要から認証、サイジングまで解説 -
市場調査・トレンド
[セコムトラストシステムズ株式会社] EDR導入を成功に導くロードマップ:選定/稟議/運用のつまずきを防ぐコツ
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
2
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
3
ネクスウェイとドリーム・アーツ、多店舗運営を支援する「店舗matic」をSaaSで提供
-
4
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
5
「何から始めればいい?」 情報漏えい対策で悲鳴を上げる中小企業のリアル
-
6
【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」
-
7
「朝8時にバッチが終わらない」データ爆発の危機をJPX総研はどう乗り越えたか
-
8
IBM iのブラックボックス化を打破 資産継承と進化を実現する「IBM Bob」の実力
-
9
肥大化した「SFA」の沼 4カ月でBigQuery×AppSheetの新システムを構築した方法
-
10
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
プログラミング不要で誰でも実現できる、ネットワーク運用管理の自動化とは
-
4
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
5
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
6
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
7
ランサムウェア攻撃“究極の対策”はこれだ
-
8
サイバー脅威「トップ50」完全解説ガイド、新たな攻撃手法に対抗するには
-
9
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
10
生成AIの活用を阻む「5つの壁」とは? AIネイティブ組織へ変革を遂げる方法
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー