1人の管理者が2万台を管理
徹底解剖:Facebookが使うサーバはどうなっているのか?
Facebookを支えるサーバはどうなっているのか。何十万台もあるといわれる同社のサーバのうち、3分1のサーバを格納する米ノースカロライナ州のデータセンターを訪問した。
米Facebookがノースカロライナ州フォレストシティに構えるデータセンターが適切に冷却されているのは、外気を利用するエコノマイザーのおかげだけではない。その功績は「Open Compute Project」(OCP)のラックやサーバなどの機器にもある。今後、このような機器はFacebook以外のデータセンターにも配置される可能性がある。
データセンターの責任者、ケビン・マキャモン氏は次のように語る。「鍵となるのはオープンソースだ。IT業界ではソフトウェアで同じ動きが見られた。個別に投入するよりも、大量に投入した方が多くを得られる」
OCPサーバは、修理と冷却を簡略化するため必要最低限のもので標準化し、余分なものは排除している。外観重視のケースはない。ただし、だからといってラックの全列に完全に同じものが配置されているわけではない。データセンターには複数世代のOCPラックがある。Facebookは約3年サイクルでハードウェアを更新している。実際の期間はアプリケーションや容量のニーズによって変動する。
「OCPサーバは冷却しやすい。また、湿度に耐えられるように構成することができる」とマキャモン氏はいう。
コールドアイルの平均温度は28.3度で相対湿度は約65%だ。これに対してホットアイルの温度は48.8度まで上昇することがある。
OCPサーバは障害を想定したアーキテクチャになっている。マキャモン氏はあるサーバのネットワークケーブルを外して、ラックから取り外した。「このブレードにあるリソースを使用しようとしたアプリケーションは利用可能なサーバにルーティングされるだけだ」と説明した。また、データセンターのある職員はクラスタがダウンしても、エンドユーザーが遅延に気付くことはないという。
マキャモン氏によると、Webトラフィックのルーティングサーバでは冗長性が確保されている。そのため障害が発生しても問題なく対処できる。マキャモン氏は、取り外したサーバを元の場所に戻し、問題がないことを確認するために自動スキャンを実行した。「サーバを元の場所に戻せば、サーバは再度システムで受け入れられる」と語った。
Facebookが独自に開発したデータセンター管理ソフトウェアは、装飾を排除したOCPサーバと協調して迅速な修復を実現する。技術者がサーバを取り外す前にシステムが潜在的な問題の原因を診断する仕組みになっている。メモリ、CPU、ネットワークカードをマザーボードから取り外すのに必要なのは、ヒートシンクのねじ回しくらいだ。
「診断結果が間違っていても、パーツが少ないので、簡単に本当の問題を特定できる」(マキャモン氏)
プロビジョニングに関して、Facebookはブレードごとにインストールするという時間のかかるやり方は取っていない。インテグレーターが全てのサーバをラックに配置し、チームがラックを配置する。その後、電源に接続し、ケーブルを接続して、サーバを起動するという流れになっている。
Facebookは全世界に何十万台ものサーバを保有している。フォレストシティにあるデータセンターには、その約3分の1が配置されており、1人のシステム管理者が管理するサーバの台数は約2万台だ。
クラウドストレージ
フォレストシティのデータセンターには3棟の施設がある。そのうち1棟は古いユーザーデータを格納するコールドストレージとして使用されている。2006年に撮影した朝食の写真は今も利用できるが、ストレージのアーカイブ層に移動されているとマキャモン氏は説明する。
コールドストレージは、バックエンドで多くの電力を削減するのに役立っている。これらのラックには、データの書き込みや読み取りを行うときにだけアクティブになる標準的なOCPストレージディスクが配置されている。そのため、他のラックほど強力な冷却装置は不要だ。このデータセンターにあるコールドアイルの温度はFacebookの標準より高い。Facebookは従来のデータセンターで開発された除湿/ろ過/空調システムの小型版をコールドストレージセンターのモジュールユニットという形で実現している。
Facebookの全アーカイブデータは、フォレストシティと米オレゴン州のプラインビルにあるデータセンターの間で、高性能なストレージから省エネのアーカイブ層に移動されている。
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