コストもパフォーマンスもストレージ次第
「SSD革命」がVDIのコストを下げる(1/2 ページ)
階層化、ペルソナの管理ツール、フラッシュアレイは、仮想デスクトップユーザーの満足度を維持しながらVDIストレージのコストを抑えるのに役立つ。
これまでVDI(デスクトップ仮想化インフラ)ストレージのコストは非常に高額だった。そのため、企業はパフォーマンスを妥協するかVDIの使用を諦めるしかなかった。だが、現在はパフォーマンスを妥協することなく必要な種類の仮想デスクトップを導入するために企業が使用できるオプションは多数用意されている。
当初、VDIベンダーは管理を簡易化してコストを削減する方法としてVDIを販売していた。だが、ストレージコストの増大によって、VDIの使用を望む企業はコストを最小限に抑える方法を見つける必要があった。VDIストレージに関しては、コストを削減するとパフォーマンスに悪影響が及ぶことが少なくなかった。ユーザーの操作性が損なわれるため、多くの企業はVDIを諦めていた。
それ以来、VDIベンダーはパフォーマンスとコストのジレンマに対処できる多くの製品を世に送り出してきた。このような製品では、ペルソナの管理、階層化、データ重複排除、フラッシュアレイといった幅広いオプションを利用することができる。
永続化と非永続化のどちらのモデルを使用するか
VDIの導入を検討している企業は、「永続化」「非永続化」という2種類の仮想デスクトップモデルから選択できる。
初期のVDI導入の多くは、専用のPCイメージを各ユーザーに割り当てる永続化デスクトップモデルを採用していた。ユーザーは物理デスクトップと同様に仮想デスクトップをカスタマイズできる。ユーザーが設定を構成したり、アプリケーションをインストールした場合、このような変更はユーザーが次回デスクトップにログオンしたときにも利用できる。ただし、ユーザーが仮想デスクトップをカスタマイズするにつれて、必要なストレージの量は増加する。また、ストレージのニーズが増大するにつれて、仮想デスクトップのコストは高くなる。仮想デスクトップのコストは、各ユーザーに物理PCを提供するよりも高くなる場合がある。企業がユーザーの永続化デスクトップのストレージを追加しない場合、ユーザーの操作性は劣化して生産性が低下する。
この状況を回避する対策として、多くの企業は、共有プールからステートレスなデスクトップを割り当てる非永続化デスクトップに注目している。非永続化デスクトップはカスタマイズできないが、リソースをはるかに効率的に活用できる。つまり、ストレージの要件やコストが低下する。販売店のキオスクや学校で使用する共有のデスクトップといった一部のユースケースでは、非永続化モデルは非常に上手く機能する。ただし、多くの企業の従業員はデスクトップをカスタマイズできることを好む。そのため、企業は永続化モデルと非永続化モデルのどちらを選ぶか決めかねている。
仮想化のギャップを埋める
VDIベンダーやサードパーティーベンダーは、永続化デスクトップと非永続化デスクトップのどちらを使用してもあまり良い効果が得られないと判断し、両方のモデルを使いやすくする方策を編み出した。それが、ペルソナの管理、階層化、データ重複排除だ。
ペルソナの管理ツールは、非永続化デスクトップに適用された個人設定を保存するメカニズムを提供する。例えば、米VMwareは「View Persona Management」を提供している。これはユーザーのプロパティを保存してリモートのプロファイルリポジトリと同期させて、非永続化デスクトップのユーザーに個人設定プロファイルを提供することを目的としている。これはVDIをさらに複雑にすることになるため、追加のサポートリソースが必要になる。
米Unideskなどのベンダーが提供するデスクトップ階層化製品は、まず両方の仮想化デスクトップをサポートできる単一のWindowsのゴールデンイメージを提供する。IT管理者は必要に応じてゴールデンイメージにパッチを適用したり、ゴールデンイメージを更新できる。それから、どちらの種類のデスクトップにもシームレスにゴールデンイメージを適用することが可能だ。全てのデスクトップは同じOSとアプリケーション層を共有している。管理者が個人設定の層を追加することで、多くのストレージオーバーヘッドを生じさせることなくユーザーの個人設定を保持できる。ただし、ペルソナの管理製品の場合と同様に、階層化製品を導入するとVDIの導入は複雑になり、追加のリソースが必要になることに留意されたい。
企業が選択できる別のオプションは、VDIのストレージ領域の冗長性を取り除くデータ重複排除だ。多くの場合、VDIツールは多数のイメージを共通のストレージ領域に格納している。当然のことながら、このようなイメージは同じデータのブロックを多数共有する。データ重複排除は、冗長性を除去することでストレージの使用量を最適化するのに役立つ。重複排除の主な問題は、パフォーマンスへの影響だ。重複排除製品がパフォーマンスに悪影響を及ぼすかどうかは、ストレージシステム自体の性能、重複排除するデータの量、システムリソースを共有するサービスの数に左右される。
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