β版で「画面分割マルチタスク」をレビュー
徹底レビュー:iPadの後追いとは言わせない、「Android N」の“1画面2アプリ”機能を試してみた(1/2 ページ)
GoogleはモバイルOS「Android」の次期バージョンである「Android N」(コードネーム)の開発者向けβ版をリリースした。その新機能の実力とは。実際に試してみた。
GoogleのモバイルOS「Android」の次期バージョンには正式名称が存在せず、一時的なコードネームが与えられている。「Android N」がそれだ。最近、開発者向けにAndroid Nのβ版である「Android N Developer Preview」がリリースされ、最終版がリリースされる前にテストできるようになった。
TechTargetは、Android N Developer PreviewをGoogleのタブレット「Nexus 9」にインストールして数日間使ってみた。「Android 6.0 Marshmallow」の後継として多くの新機能が搭載されている。本稿では、その中から特筆すべき機能を紹介する。
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画面分割によるマルチタスク
Appleは2015年秋、同社のモバイルOS「iOS 9」に、タブレット「iPad」の画面で2つのアプリケーションを左右に並べて表示する機能を追加した。そしてGoogleは、この機能がAndroid 6.0に組み込まれていないことについて、ユーザーから非難されることになった(GALAXYシリーズは独自機能で画面分割に対応している)。Googleがユーザーの声にしっかり耳を傾けた結果、Android Nでは画面分割式のマルチタスクを最も重要な追加機能として位置付けている。
この新機能は、比較的直感的に操作できる。1つのアプリが画面に表示されている状態で、履歴ボタンを長押しすると、表示されているアプリが画面の片方に移動し、もう片方に最近使用したアプリの一覧が表示される(画面1)。ユーザーは、この一覧から2つ目のアプリを選べる。
縦向きモードではアプリは画面の上下に、横向きモードでは左右に並べて表示する。どちらのモードでも、画面分割の割合が50対50や66対33になるように、アプリの境界線を動かせる。片方のアプリを全画面で表示するには、境界線を画面端まで動かしてアプリを100%の大きさに拡大すればよい。
一部の開発者は、画面分割式のマルチタスクに対応させるために、開発したソフトウェアを微調整する必要に迫られるだろう。多くのサードパーティーアプリや一部のGoogleのアプリを開いたときには、アプリが分割画面では動作しない可能性があるという警告が表示される。ただし警告が表示されたにもかかわらず、TechTargetが画面分割式のマルチタスクを試した全アプリが動作した。
一度に2つのアプリを表示する機能は、Android Nにおける非常に喜ばしい改善点だ。この機能のおかげで、Android Nを搭載したタブレットは、ビジネスマンや一般消費者などのあらゆるユーザー層にとってかなり便利になるだろう。当然ながら、この機能は比較的大きいタブレットではさらに重宝する。そのためAndroid N搭載の大画面モデルの売り上げは伸びることが予想される。
Googleが今もなお導入を検討しているのは、サイズ変更可能なウィンドウで複数のアプリを表示することができる機能(フリーフォームウィンドウ)だ。この機能は開発者向けのβ版では完全には実装されていない。そのためTechTargetでもテストはしておらず、最終版に実装されるかどうかは不明だ。この機能を試した人は、「この機能は実用化に程遠いので、Android Nの最終版では実装されていない可能性がかなり高い」と話していた。
セットトップボックス用Andoridである「Android TV」用に組み込まれている「ピクチャーインピクチャーモード」は、現時点ではタブレット版では利用できない。
直接対応可能な通知
Androidユーザーであれば、端末画面の上端を下方向にスワイプすると、よく使用する設定のリンクや通知の一覧を含む通知領域が表示されることを知っているだろう。Android Nでは、関連アプリを開かなくても多くの通知に対処できる。
例えばAndroid Nは、サードパーティーアプリの更新の通知時にボタンを表示し、通知から全ての更新をインストールできるようにした(画面2)。また受信メールについても、通知から直接返信や削除が可能だ。これは、毎日が楽になるうれしい機能強化だ。
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