Windows 10デバイスが隙を突くかも
Androidデバイスが「iPhone」「iPad」にまだまだ勝てない“2つの理由”
企業向けモバイル市場において、米Googleは米Appleに後れを取っている。しかし断片化とセキュリティの懸念はありながらも、AndroidはiOSに対する唯一の競争相手としてその位置にとどまっているのも事実だ。
企業向けモバイル市場での優位性を懸けた戦いで、Androidの「断片化」と「セキュリティ」の懸念は、米Googleの歩みを遅らせている。
BlackBerryはいち早く市場のトップから陥落し、WindowsはスマートフォンメーカーにモバイルOSを無料で提供したにもかかわらず、周辺的な立場にとどまっている。このことは、Androidが米AppleのiOSに挑戦するベストポジションにいることを示している。セキュリティを強化した「Android for Work」発売などの最近の動きは、Googleがいかに本気で企業向け市場で前進しようとしているかを示している。
関連記事
Androidについての記事
- Androidが「iPhoneより危険」といわれ続ける不名誉な理由
- 2年先を行く「iOS」を抜き去るか 「Android L」で始まるGoogleの戦い
- 「iPhone」と「Androidスマートフォン」に騒ぐほどの違いはあるのか?
iPhone、iPadについての記事
- 徹底レビュー: iPhoneに“快適”という魔法を掛ける「iOS 9」、Appleの本気をまじまじと見る
- 徹底レビュー:「iPad Pro」だけではない 既存iPadもガラリと変える「iOS 9」新機能
- オフィスからPCが消えて「iPad Pro」ばかりになると考える人たち
Windows 10 Mobileについての記事
断片化はAndroidデバイスの重大な問題だ。各メーカーは、他のAndroidデバイスとは異なる機能と構成オプションを提供することで、自社のデバイスをカスタマイズしている。全てのデバイスがAndroid 5.0で稼働しているとしても、管理者はベンダー独自のハードウェアとソフトウェアに対処しなければならない。
加えて、全てのAndroidアプリが同等に製造されているわけではない。韓国Samsung Electronicsのデバイスで動作するアプリは、「Google Nexus」デバイスで動作する同じアプリと同じ機能を提供しないこともある。iOSでは、大多数のユーザーが最新のバージョンを使用しているので、IT部門は管理のベースとなるOSを想定することが可能だ。対して、Androidデバイスでは、多くのメーカーやバージョンを考える必要がある。
組織がユーザーの利用するAndroidデバイスを制限するなら、管理者はデバイスの管理がもっと楽になるだろう。しかしそのような戦略は、組織の選択肢を制限し、従業員に受け入れられないだろう。
Androidの断片化とiOSデバイスのコストは、Windowsデバイスが企業向け市場へ大きく進出するための好機を提供するかもしれない。もし「Windows 10」が反対論者に勝ち、米Microsoftの芳しくないモバイルの歴史を乗り越えるなら、Windows 10デバイスは、Active Directoryの統合といったエンタープライズ機能をサポートし、とりわけ顧客を獲得することができるだろう。
関連記事
iOSについての記事
Windows 10についての記事
Androidのセキュリティの懸念は消えない
IT部門の多くの人がAndroidをマルウェアに狙われやすいと見なし、Androidデバイスを企業で使用するのは危険だと見ている。Androidデバイスを取り巻く統計データを考慮すると、別の方法で彼らを納得させるのは困難かもしれない。
加えて、Androidデバイスが世界で使われるモバイルデバイスの80%以上に相当すると仮定すれば、Androidがマルウェアのターゲットであることは驚くことではない。ほとんどのマルウェアは「Google Play」以外の出どころからダウンロードされたアプリから来ている。Googleによれば、ユーザーが会社のアプリストアからしかアプリをダウンロードしない場合、感染のリスクは最小限になる。 Androidの断片化は、問題をさらに悪化させるだけだ。「Samsung Approved for Enterprise(SAFE)」デバイスのサポートを制限するなど、どのAndroidデバイスが許可されるかを組織がきちんと指示するのでない限り、IT部門は、どのようなセキュリティメカニズムが利用可能か、またはどのようにすればデバイスが保護できるかということに対し、どうすることもできない。これが、ほとんどのIT部門がAppleの厳重にコントロールされたインフラストラクチャを好む理由だ。
問題があっても、ベンダーはAndroidを放棄することはできない。それは特に、進歩しているAndroid for Workや「Good for Samsung KNOX」といったプログラムのためである。多くのベンダーは、自社の将来は企業での採用に懸かっていると認識しており、セキュリティと管理を最優先事項にしている。
Windows 10の発売は、Microsoftの進出を助けることになるかもしれない。BlackBerryでさえ、「BlackBerry Enterprise Service 10」のようなソフトウェアを提供し、軽視することはできない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」攻略ガイド:効率的に落札するためのポイントを徹底解説 -
製品資料
[株式会社うるる] 入札情報に特化した「販路拡大」「効率化」のためのサポートツールとは? -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] 公共入札に成功する企業と失敗する企業の「5つの違い」 -
製品資料
[日本ビジネスシステムズ株式会社] 専門家が教える、Microsoft 365の「テナント統合/分離」を成功に導く秘訣 -
製品資料
[rakumo株式会社] Microsoft 365での情報埋没を防ぐ、社内ナレッジを資産化する情報ポータル活用
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
2
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
3
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
4
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
5
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
6
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
7
生成AIが普及しても「技術書」を手放せないエンジニアの本音
-
8
Microsoft 365移行で露呈した標準機能の限界 地方銀行は上長承認や「脱PPAP」をどう実現?
-
9
「アップグレードできないJava」をどう守る IBMとRed HatがAIで400件超修正
-
10
IBM iのブラックボックス化を打破 資産継承と進化を実現する「IBM Bob」の実力
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
3
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
4
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
5
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
6
SASE選定は「見極め力」で大きな差――本当に必要な製品を選ぶための6つの視点
-
7
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
8
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
-
9
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
10
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー