「エンドポイントセキュリティ」再浮上のなぜ【最終回】
次世代エンドポイントセキュリティの2大製品「NGEPP」「EDR」を比較、何が違うのか?(1/3 ページ)
次世代エンドポイントセキュリティ製品は目的に応じて2種類に大別でき、選定時に注目すべきポイントも異なる。適切な製品を選定するためのポイントをまとめた。
これまでの連載では、サーバやクライアントPCといったエンドポイントを保護する新たな技術「次世代エンドポイントセキュリティ」について、なぜ注目されているのか、どのようなことが実現できるのかを説明してきた。最終回となる今回は、次世代エンドポイントセキュリティ製品選びに失敗しないための選定ポイントを説明する。
併せて読みたいお薦め記事
「エンドポイントセキュリティ」再浮上のなぜ
- 枯れたはずの「エンドポイントセキュリティ」が再び“熱い技術”になった2つの理由
- 「次世代エンドポイントセキュリティ」は今までのウイルス対策と何が違うのか
- 次世代エンドポイントセキュリティの大本命? CSIRTを救う「EDR」とは何か
2020年のエンドポイントセキュリティとは
「防御」か「検知・対処」か
主要な次世代エンドポイントセキュリティ製品は、以下の2種類に大別できる。ユーザー企業が次世代エンドポイントセキュリティ製品を選ぶ際に最初に考えるべきは、以下のどちらを選択するか、ということになる。
- 次世代エンドポイントプロテクション(NGEPP)製品
- 高度なサイバー攻撃からの防御に主眼を置く(参考:連載第2回「『次世代エンドポイントセキュリティ』は今までのウイルス対策と何が違うのか」)
- Endpoint Detection and Response(EDR)製品
- サイバー攻撃の検知や対処に主眼を置く(参考:連載第3回「次世代エンドポイントセキュリティの大本命? CSIRTを救う『EDR』とは何か」)
NGEPP製品は、例えばPalo Alto Networksの「Traps」やCylanceの「CylancePROTECT」、FFRIの「FFR yarai」が代表例だ。一方のEDR製品には、Taniumの「Tanium Endpoint Platform」やCounterTackの「CounterTack Sentinel」、FireEyeの「FireEye HX」などがある。
NGEPP製品とEDR製品の双方の要素を持つハイブリッド型の製品も存在する。Cisco Systemsの「Cisco Advanced Malware Protection」(Cisco AMP)やSentinelOneの「SentinelOne Endpoint Protection Platform」、Carbon Blackの「Cb Endpoint Security Platform EDR」、CrowdStrikeの「Falcon Host」などがそれだ。
NGEPP製品とEDR製品の違いを表にまとめた。大まかには、セキュリティインシデントの発生を防ぎたければNGEPP製品、セキュリティインシデント自体の検知や発生後の対応(インシデントレスポンス)を強化したければEDR製品を選定することになる。
| NGEPP製品 | EDR製品 | |
|---|---|---|
| 役割 | サイバー攻撃から防御したり、マルウェア感染を防いだりすることを可能にする | マルウェアに感染したエンドポイントを検知し、素早いインシデントの調査・対応を可能にする |
| メリット | 既存のマルウェア対策製品では防げない攻撃に対処できる | 万が一侵入された場合も素早い対応によって被害を最小限にとどめる |
| デメリット | 侵入されてしまった場合は対処できない | 侵入自体を防ぐことはできない |
| 対象となる組織 | 標的型攻撃の対策を優先的に実施したい、または既存のマルウェア対策製品に限界を感じている組織 | CSIRT(Computer Security Incident Response Team)を組織し、インシデントの検知や発生後の調査に課題を持っている組織 |
NGEPP製品とEDR製品のどちらを導入するのかを決定したら、続いて具体的な製品選定の検討へと移る。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「エンドポイントセキュリティ」再浮上のなぜ
エンドポイントセキュリティを取り巻く動きが活発化している。その理由とは何か。ベンダーはどう動き、どのような製品/技術を世に出し始めているのか。徹底解説する。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣 -
製品資料
[サイボウズ株式会社] AIが「わざわざ使うツール」になっていない? 業務で自然に使う導線にする秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
2
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
3
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
4
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
5
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
-
6
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
7
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
8
情報漏えいはなぜ繰り返されるのか 今すぐ見直すべき「境界」
-
9
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
10
【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー