「Surface Hub」のライバル登場
1つ3役こなす「Cisco Spark Board」、大型ディスプレイが会議をどう変える?(1/2 ページ)
Cisco Systemsは壁掛け式のインタラクティブディスプレイ「Cisco Spark Board」を発表した。この製品を導入することで、仕事はどう変わるのだろうか。
ビジネスユーザーは、チームを組んでオンラインや物理的な会議室で共に仕事をする。オンラインと現実世界でのコラボレーションを融合すべく、Cisco Systemsは1月24日、クラウドベースのチームコラボレーションサービス「Cisco Spark」の最新版とともに、Cisco Sparkと緊密に連係するインタラクティブディスプレイ「Cisco Spark Board」を発表した。
Spark Boardはサンフランシスコで開催のキックオフイベントで発表された。ビジネスユーザーは、Spark Boardを使うことで、Cisco Sparkの機能を物理的な会議室に融合し、Spark Boardの画面上でさまざまなコラボレーション機能を利用しながら、グループで会議を進めることができる。
併せて読みたいお薦め記事
Cisco Sparkに関する記事
コラボレーションツールに関する記事
「CiscoがCisco Spark用にこれほど見事なエンドポイントを開発したのは少し意外だ。Cisco Sparkの最新版に対するCiscoの本気が伝わってくる」と、ユニファイドコミュニケーション(UC)とコラボレーション製品を専門とする独立系アナリストのデイブ・ミケルス氏は指摘する。
CiscoはSpark Boardを「1つで3役をこなすインタラクティブなタッチスクリーン」として売り込む。3役とは、「電子ホワイトボード」「ビデオ会議システム」「クライアントPCやモバイルデバイスのコンテンツを表示するためのプレゼンテーション画面」の3つだ。この壁掛け式デバイスは4Kの高精細ディスプレイの他、マイクとビデオカメラを搭載する。
「Spark Boardは壁掛け式のタブレット端末のようなものだ」。Ciscoのクラウドコラボレーション技術部門のゼネラルマネジャーを務めるジェンス・メガーズ氏は、製品発表前のブリーフィングでそう語った。
Spark Boardに合わせてCisco Sparkを刷新
CiscoはSpark Boardとの連係を念頭に、Cisco Sparkを再設計した。「ユーザーエクスペリエンスを完全に一新した。これまでとは全く違うアプリケーションになっている」とCiscoの製品管理担当上級ディレクター、リチャード・タウンヒル氏は語る。
Spark Boardの画面に描いたり、表示したりした内容は全てCisco Sparkに反映される。リモート環境からの参加者もCisco Sparkを使って、Spark Boardの画面に何かを描いたり、クライアントPCやスマートフォン、タブレット端末に保存されたコンテンツを表示したりすることが可能だ。スケッチも含め、会議中にSpark Boardで共有したコンテンツは全てCisco Sparkに保存される。
「これまでは、バーチャルなチーム向けに有用な会議室を構築したくても、さまざまな場所から会議に参加するユーザーが皆でアイデアを出したり、注釈を付けたりしながら効果的にコラボレーションを図るための機能がなかった」。調査会社Nemertes Researchのアナリスト、アーウィン・レイザー氏はそう指摘する。
Ciscoによれば、Cisco Sparkの機能が統合されることでSpark Boardは使いやすいインタラクティブディスプレイになっているという。従来のインタラクティブディスプレイは概して、操作のしづらさを指摘されてきた。
さらにインタラクティブディスプレイは、価格が高いという問題もある。Ciscoは、55インチ版Spark Boardの価格を4990ドル、サブスクリプションでの月額利用料を200ドルとすることで、この問題を解消したい考えだ。Cisco SparkとSpark Boardとの相互連係は、Ciscoのクラウドサービスが処理し、双方間の通信に標準的なインターネット接続を使用する。
Ciscoは55インチ版Spark Boardを1月中に出荷し、70インチ版を2017年中に9990ドルで販売する。サブスクリプションでの月額利用料はいずれも200ドルだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
2
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
3
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
4
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
5
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
6
【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」
-
7
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
8
「IBM iはDXのボトルネック」は誤解 意外と知らない今風モダナイズの効果
-
9
「朝8時にバッチが終わらない」データ爆発の危機をJPX総研はどう乗り越えたか
-
10
「中堅・中小企業のネットワーク・セキュリティ運用実態」に関するアンケート
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー