VMwareやRed Hatとも連携
AWSでハイブリッドクラウドを構築するための、9つの開発手法(1/2 ページ)
多くの企業がハイブリッドクラウドを目標とするが、その実現には課題が伴う。AWSは、オンプレミスとオフプレミスでアプリケーションを構築するためのハイブリッドクラウドツールを提供している。
企業が柔軟性、スケーラビリティ、回復性の向上を求めることが増えるにつれ、ハイブリッドクラウドの人気がますます高まっている。「Amazon Web Services」(AWS)には、オンプレミスとパブリッククラウドのワークロードをサポートするさまざまなサービスがある。
ITチームは多くの場合、継続的デプロイや継続的インテグレーション(CI)などのDevOps(開発と運用が連携してシステム開発を進める手法)を用いることになる。開発者には、アプリケーションのダウンタイムを最小限に抑え、ハイブリッドクラウド環境の統制を維持しながら利用できるツールやサービスが必要だ。
AWSのハイブリッドクラウド開発ツールとサービス
AWSのエコシステムには、「AWS CodeDeploy」や「AWS OpsWorks」など、ハイブリッドクラウド開発用のツールとサービスが幾つかある。また、アプリケーション開発とハイブリッドプロジェクトが強化する多くのAWSパートナーシップもある。
Red Hatの「Red Hat Linux」、VMwareのインスタンスのサポート、オンプレミスやクラウドでの仮想インスタンスの管理など、具体的なプラットフォームに対応するサービスもある。また、ハイブリッドクラウドセキュリティを強化し、ユーザーが適切な権限を得た上でリソースを使用できるようにするサービスもある。本稿では、AWSのツールとパートナーシップによってハイブリッドクラウドをサポートするための9つの方法を紹介する。
1.AWS CodeDeploy
企業のITチームは新たなコードを迅速に導入する必要がある。AWS CodeDeployはプラットフォームや言語に依存しないサービスで、「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」とオンプレミスの両方のインスタンスにコードを自動導入する。このサービスは個別のインスタンスに導入することも、数千のインスタンスにスケーリングして導入することもできる。その後、ITチームは詳細レポートを生成して、各アプリケーションがいつどこで起動するかを追跡できる。また自動化により、定期作業や繰り返し作業の速度を向上すると同時に、アプリケーションのダウンタイムを削減し、エラーを排除できる。開発者は、アプリケーションのトラブルシューティングを行うために、インストールをロールバックすることも可能だ。AWS CodeDeployを使用する場合は「AWSマネジメントコンソール」「AWSコマンドラインインタフェース」から利用することも、サードパーティー製ツール統合用のソフトウェア開発キットやAPIから利用することもできる。
2.AWS OpsWorks
エンタープライズクラスのアプリケーションには通常、多くの構成が求められる。そのため、ローカルやクラウドのアプリケーションリリースを新たに構築、管理しなくてはならない開発者やIT運用担当者にとっては負担になる。AWS OpsWorksは構成管理サービスで、アプリケーションを構成して実行するよう設計されている。開発者はアプリケーションコンポーネントごとにインストールと構成の情報を定義する。AWS OpsWorksは高度なアプリケーション開発の自動化機能を備えたテンプレートとスクリプトをサポートする。そのため規模の変化に応じて、運用に対する変更を調整することもできる。
AWS OpsWorksには2つの基本バリエーションがある。
AWS OpsWorks for Chef Automate
「AWS OpsWorks for Chef Automate」は完全マネージドの「Chef」サーバと、開発者が継続的なアプリケーションのテストや導入を管理するためのツールを提供する。さらに、OSやデータベースのプロビジョニングなど、ソフトウェアの追加インストールも管理する。このサービスはChefプラットフォームとして、パブリックChefコミュニティーの「Cookbook」と互換性がある。
AWS OpsWorksスタック
「AWS OpsWorksスタック」は、オンプレミスとクラウドにあるアプリケーションとサーバを管理する。このサービスは、負荷分散、バックエンドデータベース、アプリケーションサーバなどの関連機能を含め、アプリケーションをスタックとして管理する。AWS OpsWorksスタックは、トラフィックのレベルや事前に設定したスケジュールに基づいて、自動でスケーリングできる。Chefもサポートするため、Chef Soloを使用して、パッケージの自動インストール、ソフトウェアの構成など、よく行われるタスクのレシピを実行する。
3.サードパーティー/OSSの開発ツール
AWSツールは、開発者コミュニティーに浸透しているユーティリティーを置き換えることはできない。代わりに、AWS CodeDeployのようなツールは、Codeshipの「Codeship」、オープンソースの「Jenkins」、GitHubの「GitHub」といったサードパーティー製の幅広いハイブリッドクラウド開発ツールと統合されている。AWS CodeDeployは、「Ansible」「Puppet Labs」、Chef、「SaltStack」の主要構成管理テンプレートもサポートする。
4.Amazon EC2でのRed Hat Enterprise Linux(RHEL)
ハイブリッドクラウドでは、Linuxインスタンスの追加サポートが必要になる。AWSは「Amazon EC2」上のRed Hat Enterprise Linux(RHEL)のインスタンスをサポートする。ユーザーはオンプレミスでLinuxエンタープライズアプリケーションを構築して実行し、それらのワークロードをEC2にあるRHELインスタンスに移行できる。AWSバージョンのRHELはオンプレミスにインストールされるバージョンと全く同じだ。Red HatがAmazon EC2のベースとなるAmazonマシンイメージファイルを管理し、提供する。
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