「メール」を顧客応対に生かすヒント【後編】
「メール」で顧客の満足度を高めるには? やりとりの質を高める4つのヒント
顧客からの問い合わせメールが大量に届くコールセンターで、応対の質を保つにはどうすればよいのか。必要な戦略を立てるための4つのヒントを紹介する。
中編「メールでの問い合わせを受けるなら『メール管理ソフトウェア』が役立つ理由」は、コールセンターがメールによる顧客からの問い合わせを受ける際に役立つ「メール管理ソフトウェア」を紹介した。本稿は、コールセンターがメールによる顧客応対の満足度を高めるための戦略を紹介する。
大量の受信メールに回答するのは、コールセンターにとって容易なことではない。そのためコールセンターは、顧客応対の戦略を事前に用意しておくことが重要だ。 戦略を考える際のヒントは、以下の4つがある。
ヒント1.メール返信を一部自動化し、文書化し、記録する
併せて読みたいお薦め記事
コロナ禍で変わるコールセンター
- コロナ禍のコールセンターで採用が進むAI・自動化技術は完璧なのか?
- コールセンターのテレワーク化に成功する企業、苦労する企業の決定的な違い
- コールセンターのテレワーク化は「人の命が懸かった課題」 実践企業が語る
新しいコミュニケーションツールとメール
コールセンターは全ての問い合わせメールに対して、メールを受信したことと返答にかかる時間を伝える自動応答メールを送信することが重要だ。全てのメールには、メール管理ソフトウェアで追跡可能な付随記録 を関連付ける必要がある。
ヒント2.メール返信にかかる時間を伝達する
メールの返信にかかる時間を設定および文書化して、全ての主要な利害関係者に伝達することも、コールセンターにとって欠かせない。主要な利害関係者には、コールセンターの担当者 や管理者、品質管理担当者、経営幹部、顧客が含まれる。
●ヒント3.メールbotを臨機応変に使う
繰り返し大量に発生する同じ内容の問い合わせに対しては、人の担当者とメールbotが個人のニーズに合わせて臨機応変に対処できるマニュアルを用意することが重要だ。人工知能(AI)技術と分析技術を利用すれば、メールの返信を自動作成して送信するメールbotを開発できる。
メールbotを使うと、コールセンターの管理者はより多くの情報を収集して、必要に応じて担当者に送信できるようになる。現時点でメールbotを使用していない場合は、顧客がアクセスできるナレッジベースを用意する。
ヒント4.ガイドラインを用意して応対品質を高める
コールセンターの担当者にメール返信のマニュアルや返信用例文を含むガイドラインを提供する。それにより担当者はメールによるコミュニケーションの質を高めやすくなるだけでなく、メールに返信するのに必要な労力を軽減できる。品質の高いメール返信に関するベストプラクティスのトレーニングも受ける必要がある。上長に顧客とのやりとりのメールを監視してもらうことが望ましい。
メール返信のガイドラインで網羅すべき項目には以下がある。
- 適切なメールの件名や本文を作成する方法
- 添付ファイルの種類
- 締めくくりの言葉
- 署名
コールセンターの管理者が継続的に監視、評価、指導すべきメール返信の件数など、メールの監視に関するベストプラクティスもガイドラインに含めるのが望ましい。
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社MatrixFlow] 「物流リソース最適化」ガイド:人員・配車・傭車を出庫依頼の確定前に決めきる -
製品資料
[株式会社キーエンス] なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは -
製品資料
[株式会社セールスフォース・ジャパン] 「CRMは設計と無関係」は本当か? PLMとの融合で実現する高速開発 -
事例
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] AIエージェントの時代にどう備える? 「新たな働き手」を支える3要素とは -
製品資料
[日本ヒューレット・パッカード合同会社] “横並びの自動化”から脱却、AI活用で生産性と競争力を高める秘訣
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
法務と開発者で「言葉が通じない」問題 トヨタやソニーが語るOSS管理の真実
-
2
なぜ「全社配布Copilot」は使われないのか? 失敗に学ぶAI定着
-
3
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
4
ChatGPTは“検索しまくり”でGeminiは“淡泊”? データが明かすAIの裏側
-
5
損保ジャパンはなぜ「COBOL」を捨てなかったのか? 脱メインフレームの真相
-
6
【漫画付き】ひとり情シス協会が明かす、RAG導入でしくじる企業「2つの共通点」
-
7
AI時代のITインフラ戦略とは? 販売代理店が知っておきたい最新トレンド
-
8
情シスの約8割が転職や退職を意識 調査で分かった“辞めたくなる最大の理由”
-
9
人間のせいでAIエージェントの生産性が上がらない
-
10
「IBM i(AS/400)はクローズドなシステム」という誤解 DXに寄与する一歩
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
2
家庭用Wi-Fiルーターの業務利用は危険? 避けるべき理由と具体的な対策
-
3
Microsoft 365を安全に運用 うっかりミスやサイバー攻撃に備えるデータ保護術
-
4
財務部門がAIを最大限に活用する方法 無駄のない戦略的リーダーシップへの道
-
5
LLMが兵器化? 元FBI高官が鳴らす警鐘とセキュリティツール統合のポイント
-
6
「オンプレミス回帰」せざるを得ない“合理的な理由”
-
7
なぜRPA導入は頓挫する? シナリオ作成の壁を乗り越える解決策とは
-
8
生成AIを開発に導入しても効果が見えない? 実証実験で分かった成果と課題
-
9
経産省DX指針から読み解く、受発注業務デジタル化ロードマップ
-
10
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー