ユニファイドコミュニケーション最新動向まとめ
SlackがAstroを買収、「Slack」のメール連携をAIで強化する
Slackが、AIベースの電子メールプラットフォームを手掛けてきたAstroを買収。CounterPathは中小企業向けのチームコラボレーションプラットフォームをリリースした。
Slackは、AI(人工知能)を使った電子メールおよびカレンダー管理アプリを提供してきたAstroを買収した。自社のチームコラボレーションプラットフォーム「Slack」と電子メールの相互運用性をサポートする狙いだ。
Slackは現在、ユーザーが電子メールをSlackに統合できるようにしているが、そうした使い方が手軽にできるようにすることを目指している。
Astroのプラットフォームは、対応する電子メールやカレンダーアプリのユーザーに、受信メールの重要度による振り分け、カレンダーのリマインダ、メールボックスの整理方法の提案など、AIによる管理機能を提供してきた。またAstroは、チャットbotの「Astrobot」でSlackとの連携も実現し、ユーザーがSlackから、メールやカレンダーを直接チェックできるようにしてきた。
Astro買収でSlackはどう変わるのか?
Astroの技術を統合することで、SlackのチャンネルとAstroのAIベースメールプラットフォームが連携し、受信メールの重要度による振り分けや、メールボックスの整理方法の提案といった機能をSlackのチャンネルから利用するという効率的な使い方が可能になる。
Slackは、ユーザーに電子メールから、チャンネルによるコミュニケーションへの移行を促すことで、チームコミュニケーションの一元化を、コミュニケーションと生産性の向上につなげることを目指している。
買収の金銭的条件は公表されていない。Slackは、新しい相互運用機能のリリース時期も発表していない。Astroは2018年10月10日をもって、これまで「iOS」「Android」「Amazon Alexa」、Slack、「Office 365」「Gmail」向けに提供してきたサービスを終了している。
CounterPath、チームコラボレーションサービスを開始
Voice-over-IP(VoIP)サービスプロバイダーのCounterPathは、中小企業向けのチームコラボレーションサービス「Bria Teams」をリリースした。このクラウドベースのプラットフォームは、安全なチームメッセージング、HD音声およびビデオ通話、画面共有、ファイル転送などのツールを提供する。
CounterPathのプレスリリースの中で、MZAのアナリストを務めるティム・ジェラーディ氏は、チームコラボレーション市場はこの1年、売り上げ規模もユーザー数も大幅に伸びていると指摘している。
「その主なけん引役は、コミュニケーションツールを整理統合し、さまざまなツールやサービスに1カ所からアクセスできるようにしようとしている企業だ」(ジェラーディ氏)
CounterPathは、デスクトップとモバイルのチームコミュニケーションおよびコラボレーションツールのギャップを埋めようとしている。そこでBria Teamsでは、個々のユーザーが最大3台のデバイスで画面を共有できるようになっている。
Bria Teamsは、企業が既存のインフラを使ってコストを削減するのにも役立ち、あらゆるPBXやVoIPサービスと連携する。ユーザーのセキュリティ要件に対応するため、音声やメディアの暗号化機能も備えている。
Bria Teamsでは、セットアップとユーザー管理のための単一の管理ポータルが用意されており、IT管理の必要性が最小限に抑えられている。Bria TeamsはCounterPathの既存顧客や、初めてユニファイドコミュニケーション(UC)を利用する中小企業における緊密なコラボレーションを可能にする。Bria Teamsの料金は、月間サブスクリプションが1ユーザー当たり5.95ドル、年間サブスクリプションが1ユーザー当たり47.40ドル。
Salesforce、「Einstein Voice」で音声対応CRMを推進
消費者市場における音声インタフェースの普及に伴い、Salesforce.comは、音声を活用したCRMの推進を目指し、「Einstein Voice」プラットフォームを発表した。
この音声プラットフォームは、SalesforceのAIプラットフォーム「Salesforce Einstein」をベースにしている。消費者向けの音声インタフェースと同じ原理を採用し、ユーザーがSalesforceを音声コマンドで操作できるようにする。ユーザーはSalesforceのモバイルアプリに話し掛けて、「レコードを更新」「チームメンバーに通知」などのコマンドをEinstein Voiceに発行できる。
またEinstein Voiceにより、ユーザーは音声で指示することで、状況に応じて迅速に、目的のダッシュボードを表示し、目的の指標を掘り下げて分析できる。
さらに、管理者はEinstein Voiceを利用して、従業員や顧客向けに独自の音声botを作成できる。音声botは、自社のブランディングに合わせてカスタマイズしたり、Salesforce CRMデータと連携させたりできる。
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