HPは、ノートPCの再生品事業拡大に取り組んでいる。サステナビリティの目標を達成した企業だけでなく、「限られた予算の中でIT環境を強化したい」と望む企業にとって最適なIT投資となる可能性がある。
近年のPC市場では、リファービッシュ品(整備済み品)への関心が高まっており、PCベンダーや販売事業者はその取り扱いを拡大している。HPも、英国市場における再生PCの販売体制を強化する方針を打ち出している。
再生PCは、サステナビリティ(持続可能性)を重視する企業はもちろん、「限られた予算の中でIT環境を強化したい」といった要望を抱える企業にとっても賢いIT投資となり得る。
再生PCのメリットの一つは、コストを抑えつつ、二酸化炭素(CO2)排出量削減や廃棄物削減といったサステナビリティ目標を達成できる点にある。HPで英国およびアイルランド担当マネージングディレクターを務めるルース・パターソン氏は次のように話す。「コストを削減しつつサステナビリティ目標を達成するために、信頼性の高いリファービッシュ品が市場では求められている」
HP認定の再生PCは、厳格なテスト工程を経て性能が保証される。製品には1年間の限定保証が付いており、保証期間終了後の保守サービスを提供するオプションも推奨されている。再生の過程では、交換が必要な部品はHP認定の部品に交換し、外観も補修するため、新品に近い見た目と使用感が得られる点も特徴だ。
全てのデバイスには、NIST(米国国立標準技術研究所)の基準に準拠したデータ消去処理が施されており、前使用者のデータ残存リスクも排除している。
リファービッシュ品の活用は、単なるコスト削減にとどまらず、戦略的なIT投資にもなり得る。節電性や冷却性能を備えた高品質なインフラを、新品よりもコストを抑えて入手できるからだ。信頼できるベンダーであれば、全ての製品に対して適切なテストと保証を実施していることを明示しており、品質面でも安心感が得られる。
再生品ベンダーETB Technologiesのセールスマネジャーを務めるピーター・ミラー氏によると、再生PCの多くは製造から1〜2年以内のもので、性能および寿命の両面でも十分な価値が残っているという。
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