「Windows」「macOS」セキュリティ比較【後編】
macOSを“安全なOS”にする仕組み “安全神話”こそが最大の脅威?
“安全神話”もあった「macOS」は、どのような仕組みでセキュリティを確保しているのか。セキュリティのネックとは何か。3層で構成されるmacOSセキュリティの仕組みと、その弱点を考える。
「Windows」と「macOS」はどちらも広く使われているOSであり、サイバー犯罪者の標的になりがちだ。Windowsのセキュリティアーキテクチャを俎上(そじょう)に載せた中編(Windowsを危険なOSにしない仕組み 面倒な“あの作業”こそ最大の武器?)に続く本稿は、macOSのセキュリティアーキテクチャを紹介する。
併せて読みたいお薦め記事
「Windows」と「macOS」の歴史を振り返る
macOSも攻撃の“蚊帳の外”ではない
macOSのセキュリティアーキテクチャ
macOSのセキュリティアーキテクチャの中核を成すのは、「Berkeley Software Distribution」(BSD)と「Mach」だ。
BSDは、カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley)が開発したオープンソースのOSや関連ソフトウェア群だ。ファイルシステムやネットワークへのアクセス制御を実現する。
Machは必要最小限の機能を備えるマイクロカーネル型OSだ。メモリやスレッド(プログラムの最小実行単位)を制御する機能がある。データをやりとりする通信チャネル「ポート」が、ゲートキーパー(門番)のように通信を制御して安全性を高める。
macOSのセキュリティの長所と短所
macOSセキュリティの最大の短所は、“安全神話”によるユーザーの警戒心の緩みだ。Apple製品の人気上昇を背景に、macOSは以前よりもサイバー犯罪者の標的になりやすくなった。セキュリティベンダーKaspersky Labによると、2020年はmacOSデバイスを狙った攻撃の増加率が、Windows搭載PCを大きく上回っていた。
そうした中、AppleはmacOSのセキュリティを高める取り組みに注力している。macOSはOSの中核になる部分「カーネル」をアプリケーションから隔離するなど、デバイスを守る仕組みを取り入れている。
Windows対macOS――では、どちらが安全なのか?
結論から言うと、どちらのOSもセキュリティ対策は完璧ではない。両OSはマルウェア攻撃やハッキングなど、さまざまな攻撃に見舞われてきた。その中にあって、Microsoftと AppleはOSのセキュリティ強化に尽力している。ユーザーはどちらのOSを使っても、デバイスのセキュリティ機能を有効にし、セキュリティの更新プログラムが公開されたら必ず適用することが重要だ。
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