データセンター設計に欠かせないスキル
仕事で一皮むけたいなら知っておきたい、“5大”データセンター認定資格(1/2 ページ)
データセンターに関する認定資格はVMwareやCisco Systemsなどから提供されており、管理者のキャリアアップに役立つ。本稿で紹介する5つの認定資格のどれかを受験して、知識を広げてみてはいかがだろうか。
ビジネスコンピューティングの基盤を支えるデータセンターは、依然として重要分野だ。だが、従来は大きな意味を持っていたハードウェアの検討があまり重視されなくなり、仮想化、ネットワーク、設計のような高度な機能が重要性を増している。
以下では、IT担当者向けの5つの高度なデータセンター認定資格を見ていこう。
BICSI DCDC
現代的なデータセンターの設計や実装を行うには、通常、機械や電気、コンピューティング、通信システムに関する幅広い知識と、信頼性、セキュリティ、建物の考慮が必要な職務の経験が要求される。情報配線システムの設計・施工に関する米国の非営利の教育機関BICSI(Building Industry Consulting Service International)の認定資格である「DCDC(Data Center Design Consultant)」は、データセンターの計画、構築、運用に携わるデータセンターマネジャー、プロジェクトマネジャー、コンサルタント、エンジニア、アーキテクトなどの担当者を対象としている。
BICSI DCDCはベンダー中立型の資格で、2つの主要な学習領域に対応している。領域ごとに学習コースを用意しており、その1つである「DC101: Introduction to Data Center Design」(データセンター設計入門)は、オンラインで自分のペースで学べるものだ。データセンター設計の基本(設計の考え方、基準、システム、コンポーネント、サステナビリティ、委託、メンテナンス)をカバーしている。
もう1つの「DC102: Applied Data Center Design and Best Practices」(データセンターの設計とベストプラクティスの適用)は、教室で行う5日間のコースで、データセンターの新規設計と改良設計の両方に関するプラクティスの実際の適用に焦点を当てている。
学習コースの料金は会員と非会員で異なり、早期申し込み割引も用意されている。非会員が両方のコースを受講すると、合計で4000ドル近くの費用が掛かる。また、DCDCを取得するには、最低2年間のデータセンター設計または構築の実務経験が必要だ。
試験自体は、100問が出題される1回のコンピュータベーステストで、2時間程度で完了する。受験するには出願料と受験料を支払う必要がある。認定資格を維持するには、3年間に少なくとも24時間、BICSIの継続教育を受講し、最新の知識を保たなければならない。受験準備のコースと同様に、試験の費用はBICSI会員と非会員で異なり、非会員が支払う出願料と受験料は合計600ドルを超える。
CCNA Data Center
データセンターの設計やアーキテクチャでは、個別のサーバおよびストレージサブシステムの比重が低下しており、ネットワーキングや通信の幅広い価値を生かし、これらのサブシステムを連係させることで、目指す可用性とパフォーマンスが実現されるようになっている。仮想化によってコンピューティングリソースの使用率と相互依存が高まっているだけに、このことは特に重要だ。「CCNA Data Center(Cisco Certified Network Associate - Data Center)認定」は、1~3年間、ネットワーキングの知識と実務経験を積んだIT担当者向けの基本的な認定資格として提供している。
CCNA Data Center認定には、正式な認定条件はないが、必須試験が2つある。「640-916 DCICT Introducing Cisco Data Center Technologies」試験では、データセンター技術(ネットワーク仮想化、サーバ仮想化、ストレージ、ロードバランシング、ユニファイドコンピューティングなど)に関する受験者の知識が問われる。受験者はDCICTコースを利用して、この試験に備えることができる。
また、「640-911 DCICN Introducing Cisco Data Center Networking」試験は、データセンター環境におけるネットワーキングの概念をカバーしている。この試験ではネットワークの基本、アドレッシング方式、構成、トラブルシューティング、ネットワークでの仮想化の設定に関する知識が問われる。
この2つのコンピュータベース試験はいずれも75問が出題され、90分程度で完了する。受験料はそれぞれ250ドルで、両方に合格すると、認定資格が与えられる。CCNA Data Center認定の有効期間は、試験に合格した日から3年間となっている。
CCNP Data Center
CCNA Data Center認定に取り組むIT担当者は通常、ある時期から次のステップとして、より高度なネットワーク設計やトラブルシューティングの知識を認定するデータセンター資格に挑戦する。この「CCNP Data Center(Cisco Certified Network Professional - Data Center)認定」は、ネットワークアーキテクチャ、設計、エンジニアリング、サービスについて3~5年の実務経験を持つネットワーキング担当者にとって、代表的な資格となっている。
CCNP Data Center認定では、CCNA Data Center認定、またはいずれかのCCIE(Cisco Certified Internetwork Expert)認定を保有していることが、認定条件として定められている。認定試験は6つ用意されており、このうち必須の2試験に加え、自分のキャリア目標や組織のニーズに合った専門分野の2試験を受験する。
必須の2試験の1つでは、スタンドアロンおよびラックマウント構成でのコンピューティング環境のセットアップ、ストレージリソースのプロビジョニング、バックアップ、管理、仮想環境でのデプロイといった概念を含む、Ciscoの「Unified Computing」に関する知識が問われる。もう1つの試験では、ネットワークでのセキュリティ、管理、高可用性、仮想化を含む、データセンターでのCiscoの「Unified Fabric」アーキテクチャの実装に関する知識が問われる。
専門分野の試験については、設計トラックの2試験かトラブルシューティングトラックの2試験のいずれかを選択する。
これら6つの試験はいずれも最大75問が出題され、約90分で完了する。受験料はそれぞれ250ドル。必須の2試験と専門分野の2試験の全4試験に合格すると、認定資格が与えられる。CCNP Data Center認定の有効期間は、試験に合格した日から3年間となっている。
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